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1960年代デンマーク製のダイニングテーブル。重なった下の天板を引き出して拡張できる構造はきっと私たちには新鮮に映るだろう。それは寒かったり、夜が長い季節がある北欧ならではのことのように思う。デンマークにはヒュッゲという言葉があるのをご存知だろうか。心地よい空間で暮らすことを意味しており、温かな部屋で、家族や友人と美味しい料理や甘いお菓子をいただくなどして楽しむのだそう。つまり、日頃は小さくして空間を有効活用しつつ、来客時にサッと拡張できるテーブルは彼らのライフスタイルには大切な存在なのだ。また、コペンハーゲン中心部などではコンパクトな間取りの住宅が多いことも一因だろう。これは日本の都市部でも共通しており、半世紀たった今でも愛され続けている。

使用されている木材は油分を多く含み耐久性に定評のあるチーク材。現代では美しい木目のチーク材は珍しく新規製作は難しい。と、よく職人が吐露していた。その点で、本作は経年変化によって深みが増したチーク材の表情を楽しむことができ、ヴィンテージ家具の貴重さは現代の自然環境によって、これからも高まっていくことだろう。水が流れるようにしなやかな板目模様の天板を眺めていると、雄大な自然の恩恵を感じざるを得ない。

気になる拡張方法だが、下の天板を引き出すだけと非常にシンプルである。これなら女性一人でも無理なく行えるだろう。収める時はメイン天板を片手で少し持ち上げて押し込むだけ。すると、自然と天板と揃う位置で止まる仕組みだ。小口が斜めに角度をつけられているのは、2枚重なった時に薄くみせる工夫であろう。天板下で脚と脚をつなぐ幕板はゆるやかにアーチを描くところなど、アノニマスながらディテールの配慮が素晴らしい。

通常時(W1200)は大人2〜4人。4人はやや肩肘が窮屈かもしれないので、2人でゆったり使うのがお勧め。両側を引出せば最大(W21600)6~8人で使用できるので来客にも対応できるだろう。或いは、ホームオフィスとしてテーブルいっぱいに資料を広げて仕事するにもいい。この機能性を体験すれば、きっと北欧スタンダードの素晴らしさに魅了されるはずだ。


メンテンナンスによって拡張天板の動作はスムーズになっていますが、天板の4隅の内、1カ所のみ5mm高いですが、使用上は問題ございません。状態ご不安な場合には店舗にて実物をお確かめください。

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コメント:中島



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23D07-0098
W1200 480x2 D800 H720 配送料金Cランク+組立費用
- - - - - / - - - - - / Denmark / 1960's / Teak wood
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