こちらの商品はヴィンテージ品ではなく、現行品となります。
ハンス・ウェグナーの自邸の為にデザインされた椅子「PP701」。妻インガさんが夫であるウェグナー作品の中で最も好きな椅子と語ったことで知られている。その造りは実に緻密で、彼らしさが詰まった一脚である。
特徴的な点が2つ挙げられるだろう。まず一つは金属製のフレーミング。重厚感ある木工家具が多い彼の作品の中で、一際繊細な輝きを放つステンレス。丸パイプは極限まで細められるも構造的な安心感を損なうことなく、軽量性も抜群。素材の特性を活かし、木工では到底不可能なフォルムを実現している。木材、レザーという自然素材の中にステンレスが異質な素材が採用されるも、三者が上手に共存しているのはなぜだろう?それは職人による手仕事が感じられるからではないだろうか。このフレームは機械で簡単に練りだされたものではない。各部材は熟練の技によって微妙なカーブを表現し、溶接部分は丁寧な手磨きによって限りなく滑らかに接合されている。表面にはヘアラインが付けられギラギラした艶は影を潜め、自然素材との相性が高められている。極めつけは脚先のエンドキャップ。斜めにカットしたのも人の手によるもの。
もう一つの特徴は背の笠木。後脚が上に伸びた先で支持された弓なりの笠木は、背中から体の脇を通り、前面まで伸びて肘掛けの役割まで果たす。さっそくその造形に注目していきたい。4つの無垢材から構成されているのが分かるだろうか。その間にはスライスされた異なる樹種を挟みこみ、優美なラインを強調しながら、センターには十字の契(ちぎり)によって結合されている。椅子という道具であることに忘れそうになる美しさだが、これには理由がある。背の笠木を4つに分割することは当然一つ一つに大きな木は必要ない。そう、これは他に使用して残った木片で構成することが出来るのである。木を知り、気を愛するウェグナーの思想がとても伝わるアイデア。契はそれぞれをより強固に結合させるテクニックなのだが、これをデザインとして取り入れている点も見逃せない。十字模様にしたのはデンマーク国旗のシンボルだから。
腰を降ろすと、椅子として本物であることに気づかされる。華奢に見えるが、前途の通り、構造的な不安定さは微塵もない。肘掛けに手を掛け、体重をシートへと移してゆくのだが、笠木はきしみ一つ立てることはない。きめ細かいレザーシートはじんわりお尻を受け止め、スリップすることなくホールドしてくれる。食事、デスクワークの際にお尻を少しセットバックして深く座った際、肘を置きたくなる位置にアームは待ち構えており、そっと肘を置き、目の前にあるものへ集中力は高められる。背もたれの設置面積は最小限に留められ「正しい姿勢で食卓に臨みなさい」とウェグナーに語られるような気がしてくる。丁度いいポイントに背が収まれば、それはとても優しく、無垢材の温もりを感じられほどだ。
PP Moblerについて詳しくはこちらをご覧ください。
バリエーション 木材 : オーク材、アッシュ材、メープル材、ウォルナット材、チェリー材 仕上 : ソープ、クリアオイル、ホワイトオイル 座面 : ブラックセミアニリンレザー、スタンダードレザー 組合せによって価格が異なります。価格はプルダウンより希望の仕様を選択されると表示されます。
納期 オーク材ソープ仕上、ビーチ材ソープ仕上、オーク材オイル仕上(全て座面はブラックセミアニリンレザー)は国内在庫ございましたら、納期2〜3週間程です。 その他のバリエーションはお支払確認後にデンマークにて製造いたします為、6カ月程が目安です。製造期間はより長くいただく場合がございます。
木部の傷や汚れを除去するリフレッシュメンテナンス、座面のレザーやウレタンフォーム交換など対応いたしますので、末永くご愛用ください。
その他のスタンダードチェアなどはこちらからご覧ください。
» 初めてご購入される場合は、こちらをご覧ください。
» 特定商取引法に基づく表記 (返品など)
STORE INFORMATION
1-10-11, Higashiyama, Meguro-ku, Tokyo, 153-0043 JAPAN Open Thur - Sun 12:00-18:00 Closed Mon, Tue & Wed 03-5768-7180(T) shop@hike-shop.com HIKE Area Map
こちらの商品はヴィンテージ品ではなく、現行品となります。
ハンス・ウェグナーの自邸の為にデザインされた椅子「PP701」。妻インガさんが夫であるウェグナー作品の中で最も好きな椅子と語ったことで知られている。その造りは実に緻密で、彼らしさが詰まった一脚である。
特徴的な点が2つ挙げられるだろう。まず一つは金属製のフレーミング。重厚感ある木工家具が多い彼の作品の中で、一際繊細な輝きを放つステンレス。丸パイプは極限まで細められるも構造的な安心感を損なうことなく、軽量性も抜群。素材の特性を活かし、木工では到底不可能なフォルムを実現している。木材、レザーという自然素材の中にステンレスが異質な素材が採用されるも、三者が上手に共存しているのはなぜだろう?それは職人による手仕事が感じられるからではないだろうか。このフレームは機械で簡単に練りだされたものではない。各部材は熟練の技によって微妙なカーブを表現し、溶接部分は丁寧な手磨きによって限りなく滑らかに接合されている。表面にはヘアラインが付けられギラギラした艶は影を潜め、自然素材との相性が高められている。極めつけは脚先のエンドキャップ。斜めにカットしたのも人の手によるもの。
もう一つの特徴は背の笠木。後脚が上に伸びた先で支持された弓なりの笠木は、背中から体の脇を通り、前面まで伸びて肘掛けの役割まで果たす。さっそくその造形に注目していきたい。4つの無垢材から構成されているのが分かるだろうか。その間にはスライスされた異なる樹種を挟みこみ、優美なラインを強調しながら、センターには十字の契(ちぎり)によって結合されている。椅子という道具であることに忘れそうになる美しさだが、これには理由がある。背の笠木を4つに分割することは当然一つ一つに大きな木は必要ない。そう、これは他に使用して残った木片で構成することが出来るのである。木を知り、気を愛するウェグナーの思想がとても伝わるアイデア。契はそれぞれをより強固に結合させるテクニックなのだが、これをデザインとして取り入れている点も見逃せない。十字模様にしたのはデンマーク国旗のシンボルだから。
腰を降ろすと、椅子として本物であることに気づかされる。華奢に見えるが、前途の通り、構造的な不安定さは微塵もない。肘掛けに手を掛け、体重をシートへと移してゆくのだが、笠木はきしみ一つ立てることはない。きめ細かいレザーシートはじんわりお尻を受け止め、スリップすることなくホールドしてくれる。食事、デスクワークの際にお尻を少しセットバックして深く座った際、肘を置きたくなる位置にアームは待ち構えており、そっと肘を置き、目の前にあるものへ集中力は高められる。背もたれの設置面積は最小限に留められ「正しい姿勢で食卓に臨みなさい」とウェグナーに語られるような気がしてくる。丁度いいポイントに背が収まれば、それはとても優しく、無垢材の温もりを感じられほどだ。
PP Moblerについて詳しくはこちらをご覧ください。
バリエーション
木材 : オーク材、アッシュ材、メープル材、ウォルナット材、チェリー材
仕上 : ソープ、クリアオイル、ホワイトオイル
座面 : ブラックセミアニリンレザー、スタンダードレザー
組合せによって価格が異なります。価格はプルダウンより希望の仕様を選択されると表示されます。
納期
オーク材ソープ仕上、ビーチ材ソープ仕上、オーク材オイル仕上(全て座面はブラックセミアニリンレザー)は国内在庫ございましたら、納期2〜3週間程です。
その他のバリエーションはお支払確認後にデンマークにて製造いたします為、6カ月程が目安です。製造期間はより長くいただく場合がございます。
木部の傷や汚れを除去するリフレッシュメンテナンス、座面のレザーやウレタンフォーム交換など対応いたしますので、末永くご愛用ください。
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