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ボーエ・モーエンセンによるリビングセット。 デザインの端はモーエンセンが師事したコーア・クリントのソファにあるようだ。1920年にクリントが発表したソファを踏襲し、1962年に発達した技術とモダンな意匠を融合させた3シートソファ「Model 2213」を発表。モーエンセンの手がけた多くの家具の中でも最も認知、評価されている家具の一つに挙げられる。そんな気品ある佇まいは世界中の大使館や、高級ホテル、エグゼクティブオフィスなどでも使われるほど。また、こんな逸話もある。Model2213はプロトタイプが存在し、これをモーエンセンの自邸に設置。自らの生活で試すことで究極のソファを目指していたそう。この様なことが出来るのも製作するフレデリシア社との良好な関係性を築いていたからでしょう。製品化された後、彼の自宅リビングには2台のModel2213が置かれている。自身も納得の出来だったのだろう。今回は3シート、2シート、バタフライソファテーブル、コーナーテーブルとリビングセットでのご紹介。

体を預けてみると、沈み込みすぎず、じっくりと身体にフィットしていく座り心地。座面の傾斜は殆どなく、ゴロンと横になって寛ぐにもとてもいい。ゆとりのある座面幅は、大柄なモーエンセンも足を伸ばして寛いでいた。トップクオリティのフェザー、ダウン、ウレタンチップが絶妙なバランスでクッション内に配合された座り心地をぜひ体感していただきたい。内部のクッションは羽毛布団のように、九つの部屋に分かれるように縫い分けられている。このひと手間で腰掛けた際に中身が片寄らないようになり、快適性が確保される。目に見えぬところまで行き届いた配慮こそ、本物の証と言っていいだろう。時々、天日干ししていただければ、ふっくらと弾力が再生するので、半永久的にこの座り心地を保つことが出来る。

フルレザー仕様が一般的なこちらのモデル。レザーコンディションを考慮しリネンへの張替を済ませました。艶をまとったレザーの質感も上質で良いですが、ファブリックは随分と優しい印象となり、心から緊張を解してくれるよう。サラリとした触感は心地良く思わず素肌で触れたくなる。通気性も良好で、お尻や背中に蒸れを感じることはなく、オールシーズン快適にご愛用いただけます。湿度多い日本であればリネン素材は良好そのもの。夏場などに座った際レザー特有のベタつき感はありません。過去にリネンで張替えたお客様からもご好評をいただいております。

現代でも製作されるソファだが、チーク脚仕様は既に廃盤。セットでデザインされたバタフライテーブル、コーナーテーブルも同様に製作されていない希少な組み合わせ。ソファ脚と同調した意匠によって完成度の高いリビングシーンを構築できる。テーブルは左右に垂れた天板を広げれば幅1640mmまで大きくなり、これだけゆとりがあれば、ダイニングからリビングへと移動しデザートを召し上がったり、ワインとチーズでゆったりとした夜の時間が過ごせそう。コーナーテーブルには照明やオブジェをセットしてみては。日常的な新聞、リモコンやメガネなど、座ったまま手を伸ばしスッとアクセスできるのが嬉しい。少し高めのソファシートハイに合わせて、天板高さはともに540。体を大きく前方に折らずともスマートにテーブルに置いたグラスに手が届く。チーク材の木目はきめ細かく、経年変化により深みが出た様子も素晴らしい。4点セットでの販売となります。

Fredericia社の詳細はこちらをご覧ください。

なお、こちらの3シートソファは現行品としてFredericia社から¥2.287.000〜販売されております。2シートの現行品もございますのでスタッフまでご相談下さい。詳しくはこちらをご覧下さいませ。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨)によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、生地張替え、木部のアフターケアもご対応します。


コメント : 中島


木材の詳細
メンテナンスサポート
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Living Set
20160822-0001
3 Seat W2210 D810 H800 SH400
2 Seat W1580 D810 H800 SH400
Sofa T W840+(400x2) D840 H540
Corner W840 D840 H540
Borge Mogensen / Fredericia / Denmark / 1971 / Teak wood
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