HIKE

デンマーク、エリック・バックによるダイニングチェア「Model 49」。1949年に誕生したので製品名はそのまま49。比較的キャリア前半に手掛けたデザインでありながら、彼の優れた美意識はその頃既に確立されていたのでしょう。ローズウッド無垢材はしっとりとした艶をまとって品よくこの椅子の魅力を表現している。

椅子全体を通して角は大きく丸められて柔らかな印象。その一方で背もたれを支える2本の木部上端はペーパーナイフのようなエッジの効いた造形であったり、貫は優雅なカーブを表現することで甘すぎない意匠バランスを保っている。背もたれ側面にポコッと2つずつある木栓は背板を固定する金具を隠す為のものだが、立体的でシンボリック。テーブルの天板から覗かせる背もたれは特に意匠の配慮がされているのでしょう。

フレームから浮いているようなシート。こうしたクリアランスにもエリック・バックの美意識を感じる。3次曲線によるシートはお尻の曲線にフィットして座り心地は素晴らしく、浮いている箇所はしなりも効いて上手に耐圧を分散。背もたれのホールド感も申し分ない。幅、奥行きにもゆとりを感じるサイズ感は開放的で、食後の団欒もついついダイニングでのんびり過ごしてしまいそう。

座面、背もたれは上質なインポートのファブリックに国内で張替済み。リネンとコットンによる自然素材の質感はヴィンテージフレームと馴染みがよく、肌触りも滑らか。同時に中材のウレタンフォームの交換も済ませていますから末長くご愛用いただけます。4脚セット販売(@54.000 x 4)。

次世代へ接続可能な家具として蘇らせました。
フルサンディング(研磨）によって劣化した塗装シミ、傷、汚れを除去し、その後、耐水、耐退色効果のある特殊な素材を浸透・硬化させ、トップコンディションの状態である「ハイク・クオリティ」まで仕上げを施しました。ご購入後、生地張替え、木部のアフターケアもご対応します。

コメント :　谷山

木材の詳細
メンテナンスサポート
画像、文章の無断転載に関して