HIKE

こちらのチェアはヴィンテージ品ではなく、現行品となります。

1952年、ハンス・Ｊ・ウェグナーは、自らの代表作となった「ザ・チェア」の特徴を継承しつつ、よりコンパクトで機能的な椅子を求めてPP505を設計した。その印象的な形状から「カウ・ホーン・チェア」の名で知られる。

まず目を引くのは、牛の角のような背と肘掛けの造形だ。2本の無垢材を削りだし、その木目を合わせて中ほどで接合して一本の曲線を描くように構成されている。この際、より目立たないようにホゾ組みにする手もあったが、ウェグナーは接合部を隠すのではなく、敢えてコントラストの強い材を使用し、意匠として見せることを選んだ。結果として接合をより強固なものにするだけでなく、それまでにない意匠性はその後の彼のトレードマークとなり、このディテールがデザインに対する卓越したアプローチを物語っている。発想力もさることながら、左右の材を同一木材から削り出し、木目や材の表情を左右で一致させるなど、メーカーの徹底した細やかな配慮があって成り立つ意匠だ。

座り心地も秀逸。レザーシートは柔らかく体を優しく受け止め、座面の幅と奥行きにゆとりがあるため、長時間の作業でも疲れにくい。背もたれの笠木は程よい量感があり、深く座っても浅く座っても背中に自然に沿う形状で、どんな体格でも安定して支えてくれる。PP503と比べ、アームが短くなったことでよりテーブルへの収まりが良くなっただけでなく、体をアームにぶつけることなくスムーズに立ち上がることができる。当時のデンマークの住宅事情を考慮したこのような実用性は、現代の日本の住宅においても重宝される点だ。無垢材を使用しているからこそ、小傷などはサンディングで綺麗にメンテナンスが可能なため、存分に使い込んで頂きたい。長く使うことを通して、道具としての美しさをさらに増していくだろう。

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バリエーション
座面　：　スタンダードレザー
木材　：　オーク材、アッシュ材、チェリー材
仕上　：　ソープ、クリアオイル、ホワイトオイル
掲載画像はオーク材ソープ仕上です。
組合せによって価格が異なります。価格はプルダウンより希望の仕様を選択されると表示されます。

納期
お支払確認後にデンマークにて製造いたします為、6カ月程が目安です。製造期間はより長くいただく場合がございます。

木部の傷や汚れを除去するリフレッシュメンテナンス、座面のレザーやウレタンフォーム交換など対応いたしますので、末永くご愛用ください。

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