デンマークPPモブラー社によるダイニングチェアPP58。デザインはご存知ハンス・ウェグナーによるものだが、同社創業者のアンナー・ピーターセンの存在なしでは語れない。1987年発表と比較的新しい椅子だが、その歴史は古い。このチェアは1969年にPPモブラーのためにウェグナーが初めてデザインしたチェアPP203を発表した際に、プランとしては既にPP58の存在があったとされている。その後もウェグナーとピーターセンはデザインの改良を進め、この椅子の製造を始めたのである。互いに技術と経験を育みながら、試作を積重ねられた椅子は、ウェグナーとPPモブラーの集大成とも言うべき一脚。
それでは長きにわたり温められたこだわりを紐解いていこう。特徴的なのは背中を支える笠木。後ろ脚2本のみで連結しているにもかかわらず、肘掛けの機能まで持ち合わせている。木を知りぬき、さらに高い技術がなければ成しえない構造。また“C”の字に湾曲した笠木を形作る際、従来は複数の部材を契(ちぎり)を用いて剥ぎ合わせていたが、PP68では1本の太い無垢材を蒸気熱により曲げるている。これで生産効率の向上と材料節約に成功し、座り心地には直結しないが資源を大切にする配慮が現れている。
腰かけてみるとレザーシートが優しく受け止めてくれる。そして背中を笠木に預けると、驚き!の一言。腰かける深さを変えても背中には滑らかな面しか当たらない。浅く腰かけたときは笠木上部の傾斜がフィットし、笠木の下にお尻を入れるように奥まで腰かけてもピタッと体にフィットする。言葉は発さずともウェグナーとピーターセンが「どうだ!」と自信満々に体を通して語り掛けてくるよう。
アームは短く作られているが、これにも理由が。まず、機能としては肘をちょこんと乗せておくにはちょうど良く、腕の先はテーブルでカトラリーを握っているわけですから必要十分な長さ。食事を終えてテーブルに収めた際、短いアームならテーブルから大きく出っ張ることがない。椅子全体の高さを抑えているのもこの為。するとテーブルからは笠木の上端だけが覗き、テーブルとセットで美しいダイニングの構成となるよう計算されている。もうここまでくるとため息もの。「さすがです」と心で呟いたのは言うまでもありません。皆さまもぜひこの椅子に見て触れて作者と語ってみては。
PP Moblerについて詳しくはこちらをご覧ください。
バリエーション 木材 : オーク材、アッシュ材、ビーチ材 仕上 : ソープ、クリアオイル、ホワイトオイル、タニックティントブラック 座面 : ブラックセミアニリンレザー、スタンダードレザー 掲載画像はオーク材クリアオイル仕上げです。 組合せによって価格が異なります。価格はプルダウンより希望の仕様を選択されると表示されます。
納期 オーク材オイル仕上、ビーチ材ソープ仕上(全て座面はブラックセミアニリンレザー)は国内在庫ございましたら、納期2〜3週間程です。 その他のバリエーションはお支払確認後にデンマークにて製造いたします為、6カ月程が目安です。製造期間はより長くいただく場合がございます。
木部の傷や汚れを除去するリフレッシュメンテナンス、座面のレザーやウレタンフォーム交換など対応いたしますので、末永くご愛用ください。
その他のスタンダードチェアなどはこちらからご覧ください。
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デンマークPPモブラー社によるダイニングチェアPP58。デザインはご存知ハンス・ウェグナーによるものだが、同社創業者のアンナー・ピーターセンの存在なしでは語れない。1987年発表と比較的新しい椅子だが、その歴史は古い。このチェアは1969年にPPモブラーのためにウェグナーが初めてデザインしたチェアPP203を発表した際に、プランとしては既にPP58の存在があったとされている。その後もウェグナーとピーターセンはデザインの改良を進め、この椅子の製造を始めたのである。互いに技術と経験を育みながら、試作を積重ねられた椅子は、ウェグナーとPPモブラーの集大成とも言うべき一脚。
それでは長きにわたり温められたこだわりを紐解いていこう。特徴的なのは背中を支える笠木。後ろ脚2本のみで連結しているにもかかわらず、肘掛けの機能まで持ち合わせている。木を知りぬき、さらに高い技術がなければ成しえない構造。また“C”の字に湾曲した笠木を形作る際、従来は複数の部材を契(ちぎり)を用いて剥ぎ合わせていたが、PP68では1本の太い無垢材を蒸気熱により曲げるている。これで生産効率の向上と材料節約に成功し、座り心地には直結しないが資源を大切にする配慮が現れている。
腰かけてみるとレザーシートが優しく受け止めてくれる。そして背中を笠木に預けると、驚き!の一言。腰かける深さを変えても背中には滑らかな面しか当たらない。浅く腰かけたときは笠木上部の傾斜がフィットし、笠木の下にお尻を入れるように奥まで腰かけてもピタッと体にフィットする。言葉は発さずともウェグナーとピーターセンが「どうだ!」と自信満々に体を通して語り掛けてくるよう。
アームは短く作られているが、これにも理由が。まず、機能としては肘をちょこんと乗せておくにはちょうど良く、腕の先はテーブルでカトラリーを握っているわけですから必要十分な長さ。食事を終えてテーブルに収めた際、短いアームならテーブルから大きく出っ張ることがない。椅子全体の高さを抑えているのもこの為。するとテーブルからは笠木の上端だけが覗き、テーブルとセットで美しいダイニングの構成となるよう計算されている。もうここまでくるとため息もの。「さすがです」と心で呟いたのは言うまでもありません。皆さまもぜひこの椅子に見て触れて作者と語ってみては。
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バリエーション
木材 : オーク材、アッシュ材、ビーチ材
仕上 : ソープ、クリアオイル、ホワイトオイル、タニックティントブラック
座面 : ブラックセミアニリンレザー、スタンダードレザー
掲載画像はオーク材クリアオイル仕上げです。
組合せによって価格が異なります。価格はプルダウンより希望の仕様を選択されると表示されます。
納期
オーク材オイル仕上、ビーチ材ソープ仕上(全て座面はブラックセミアニリンレザー)は国内在庫ございましたら、納期2〜3週間程です。
その他のバリエーションはお支払確認後にデンマークにて製造いたします為、6カ月程が目安です。製造期間はより長くいただく場合がございます。
木部の傷や汚れを除去するリフレッシュメンテナンス、座面のレザーやウレタンフォーム交換など対応いたしますので、末永くご愛用ください。
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