VINTAGESelect Mid Century Modern Furniture

アノニマスながら心躍るような魅力を秘めたローボード。1960年代のデンマーク家具としてはユニークな構成で、インダストリアルな佇まいも感じさせるよう。じっくり確かめていきましょう。

まずは幅1700mmというサイズ。高さを抑えたローボードは幅1800〜2000mmが平均的ですから、このコンパクトサイズは珍しく、レイアウトの幅が広がるでしょう。北欧らしい丸みは影を潜め、3枚の蛇腹扉のみで構成された潔いフロントフェイスは極めてシンプル。また、各扉には同じ木目を用いることでシンメトリーが強調され、端正な印象がもたらされている。こうした外見からは作家の几帳面で丁寧な一面がよく伝わってくる。

しかし、このローボードはそんな穏やかではない。扉の下側、横一直線に伸びるハンドルに指を掛けて上に持ち上げると、蛇腹扉はスルスルと天板に吸い込まれていく。この手の扉は横方向スライド式が多い中で、シャッターの様に開閉するのは大変珍しい。このスタイルのメリットは目的に応じて必要なところを必要なだけ開くことができるところ。例えば下段にオーディオ機器をセットして機材が見えるだけ開いておけばリモコン操作も可能になる、ということ。観音開き扉や引戸では必要以上に開く事になります。また、可動棚と内部背板が白く塗装されている点もクリーンで好印象。

金属製の脚も希少。木製脚ではこれ程細く、さらに貫も設けずに構造を成り立たせることは不可能でしょう。当時はポール・ケアホルムやアルネ・ヤコブセンらが積極的に用いていましたが、当時は圧倒的に木工が主流。彼らに負けず劣らず繊細な感性とチャレンジ精神を感じる。そして、このチャレンジは正解であったことがよく分かる。剛性のある金属の土台があることで繊細な設計の本体は歪むこともなく、半世紀の時を経たことでご覧の貫録をはなっている。


コメント:中島


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