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オランダのメーカー フィリップス社と言えば日本ではシェーバーなどで知られているが、元々は電球メーカー。今でもフィリップスライティング社として(2016年に照明部門を分社化)先進的な電球、照明を創り出している。1925年にルイ・カルフがフィリップス社の専属デザイナーに就任し、数々の名作ランプを生み出した。こちらはそのルイ・カルフによるテーブルランプ。

アイコニックなシルエットから“Z”の愛称で親しまれている。円盤型のブラックシェードはまるでUFOのようで、その特異な全体シルエットをいっそうユニークなものに感じさせるよう。真鍮製のフレーミングは緑青が進みヴィンテージらしい重厚な佇まい。しかし、エッジの効いた造形には古めかしさは感じない。

1951年にイタリア 照明デザインの巨匠ジノ・サルファッティが手掛けたMODEL548のオマージュの様であるが、最も異なる点はシェード中央に丸い穴が設けられている点だろう。当時、フィリップス社で発売されていたハーフミラー電球(ガラスのグローブ部分の半分がシルバーやゴールドに塗装された電球)を活かすためのデザインと思われる。但し、ハーフミラーをセットすると上部への光の抜けは損なわれますから、好みに応じて付け替えるといい。

アシンメトリーなデザインで特に正面は無く、自由なレイアウトを楽しめる。その意匠性の高さからローボードの上やソファ横のサイドテーブル、ベッドサイドなど何処でもしっかりとその存在を示してくれるので、小さくても部屋の雰囲気をグッと高めてくれる存在となるでしょう。

スイッチ、コードは国内にて交換しており、電球はE26口径40Wまで対応しています。僅かな傷や緑青のあるヴィンテージコンディションですが、美観を損ねる程度ではありません。ご心配な場合は必ず現物確認後のお申し込みをお願いいたします。


コメント:中島


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Deak Lamp
190505-0001
○330 H400
Louis Kalff / Philips / Netherlands / 1950's
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