HIKE

1960年代、デンマーク製のコンパクトなブックケース。立ったときには目線と同じくらいか少し下となる。幅、奥行も抑えられ、レイアウトし易く生活動線をしっかり確保できるのは嬉しい。テーパーのかかった丸脚は視線の抜けがよく軽やかな印象を表現していますから、空間が広々と感じられそう。本体はチーク材が贅沢に用いられ、特に背板の木目は上から下まで圧倒的な存在感。小ぶりでもしっかりと天然木の風合いが感じとれるでしょう。上質な素材選びは時間が経つほどに魅力が増し、ご覧の通り素晴らしい風合いに変化。50年経った今も美しいと思えることは本当に凄いこと。

棚板は4枚、全て高さを自在に変えられる可動式。棚を手前にスルスル引き出すと、棚の両端に設けられた溝にレール状のダボが通っている。レールダボ仕様は下から棚を見上げてもダボが見えない為、固定棚のように一体感のある美しい手法。近くにイージーチェアをセットして読書スペースとしたときに、ふとブックケースを見上げた些細な瞬間にまで気が配られている。素敵なブックケースだからこそ、ゆとりを持って書籍を収めたいもの。隙間にはオブジェやフラワーベースを飾って、季節や気分に合わせて時々入れ替えてあげれば、いつでもフレッシュな気持ちで過ごせそう。

コメント：中島

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