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Sven EngstromとGunnar Myrstrandによるガラスキャビネット。スウェーデンストックホルムを拠点に家具デザインを多く手掛けながら、講師として教壇に立ち、後輩育成にも力を注いでいた2人。このキャビネットをよく見てみれば、堅実な平面構成の中に光るディテールの美しさが見えてくる。

上段のガラス扉には持ち手を設けず解錠した鍵をそのまま持ち手代わりに引っ張り開閉。あえて要素を減らしているのは何やら意図が感じられる。注意して見ていくと、木枠の各辺は滑らかに角が落とされ、扉と扉、そして扉を固定している本体枠との間に影が生まれている。つまり、これらの工夫はガラス扉の繊細な木枠を活かすためのようだ。扉の中には可動式のガラス棚が4枚。ダボ穴の数が多く、自由度の高いレイアウトが組めるのは機能的で嬉しいところ。また、上段は下段収納よりもセットバックして存在感を軽減。ガラスの透明感も相まって開放感を感じさせる。

下段は2杯の引出と扉が2枚。引出の持ち手部分は大胆に彫り込まれ、前板にはチーク無垢材が贅沢に使用されていることに気付く。キャビネットに唯一設けられた持ち手はシンボル的に写るよう緩急をつけているのでしょう。引出内部は仕切り付とフルオープンが1杯ずつ。ダイニングならカトラリーやナプキンなどを整理して収めるのにとても便利そう。因みにこの仕切り板は簡単に取外すことも出来き、ご用途に応じてカスタマイズ可能。下に目線を移すと観音開きの収納がある。扉は框が組まれた上質な造りで、ガラス扉同様に鍵をひっぱり開いてみると、扉の裏側までチークで仕上がっていた。しかも内部は背面を除き、オーク材で丁寧に仕上げられており、扉に隠れて目立たない所にも抜かりない配慮が感じられる。中央に仕切り板はなく、可動棚は2枚セット。こちらは実用的な収納として重宝するでしょう。

ダイニングにセットすると、ちょうどテーブル越しに引出しのシンボルと上段ガラス扉が望める高さ。今まで戸棚に隠れていたお気に入りの食器やオブジェを綺麗に並べてみれば、食卓はエピソードトークで盛り上がる。扉、引出しはスムーズに動作するよう調整済み。上下分割式ですから納品も安心。設置時には付属の金具で上下を連結してください。

上台の天板面、左右に直径20mmの配線穴が2箇所開いています。


コメント : 中島


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Sven Engstrom & Gunnar Myrstrand / Skaraborgs Mobelindustri / Denmark / 1960's / Teak wood
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