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ヴィンテージのドラフティングテーブル。デザイナーはミッドセンチュリー期のオランダを代表するデザイナー、ヴィム・リートフェルトとフリソー・クラマーの2人。それぞれにデザインの勉強をした後に、本作のファクトリーである鋼製家具工場De Cirkelで2人が働き始め、リザルトチェアに代表される名作を製作してきた名コンビである。

ドラフティングテーブルについても少し説明しよう。ドラフターと言ったりもするが、これは製図用のデスク。主に建築の分野で用いられたもの。現代ではPCによるCADソフトが一般的だが、当時はもちろん手書き。クライアントへのプレゼンテーション、職人とのコミュニケーションに欠かせない図面を作成する為に、設計士にとって最も大切な仕事道具といえる。

ご覧の通り、最も特徴的な機能は天板が可動式であること。本体の側面に丸いグリップが2つ備わり、それを回すことで好みのポジションに設定が可能。2つの支点があることで体格や用途に合わせて柔軟な動きが出来る点は秀逸。グリップが大きいのでグッと力強くホールドできるのもいい。

最も低くした位置で床と平行にすると一般的なデスクとして読み書きやPC作業が出来ますし、平行を保ったまま椅子や体格に合わせて高さ調整したり、立った状態での作業台としても使うことが可能。側面に備わる棚はお部屋のレイアウトに併せて左右付け替えることも出来る。

脚はコンパスのようなシルエットをしているが、これは彼らの代表作リザルトチェアの特徴とよく似ている。手前側に伸びた脚には貫が備わり横揺れに強く、親切にも金属プレートが貫の上端に巻いてありますから、塗装のダメージを気にせず足をかけれるのが嬉しいところ。

天板裏には勾配定規のアームがついていたであろうレールが備わり、表には図面を留めていたピンの跡が残る。道具として使われ、いい具合にエイジングされた佇まいが堪らない。使用上問題ありませんが、書きものをされる方は僅かな凹凸がありますのでご注意を。ご不安な場合は、お申し込み前に現物ご確認をお願いいたします。


コメント:中島


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Drafting Table
200424-2
W1240 D640 H740-1400 配送料金Dランク
Wim Rietveld & Friso Kramer / De Cirkel / Netherlands / 1963 / wood & Iron
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