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オランダのデザイナー、ケース・ブラークマン(Cees Braakman, 1917〜1995)によるダイニングテーブルとチェアセット。製造はPastoe社。

ケース・ブラークマンはオランダのユトレヒトに生まれ、17歳でPastoeに入社。Pastoe社はユトレヒトを拠点とする家具メーカーで、彼の父はそこで設計主任を務めていた。第二次世界大戦の収束後、戦争で工場解体の憂き目にあったPastoe社が再出発をはかるなか、ブラークマンは視察のため1947年に戦勝国アメリカに派遣される。現地の家具メーカーを巡り、彼が最も影響を受けたのがハーマンミラー社とチャールズ&レイ・イームズのデザインだった。オランダに帰国したブラークマンはPastoe社で初となるモダンデザインの家具ラインを創始。父の役職を引き継ぎ、オランダのミッドセンチュリーを代表するデザイナーとして活躍した。

こちらのダイニングテーブルは1960年代にデザインされたもので、由来は不明だが“Japanese Series”とも呼ばれる。スチールの角パイプで構成された直線的なフレームに、チークの天板が載った簡潔なデザイン。フレームの構成にはイームズ夫妻によるイームズハウス(1949年)のような雰囲気も感じられる。インダストリアルな風合いのスチールと、味わいを増したヴィンテージチークの組み合わせが何ともいい感じだ。

天板の幅は通常は1570mmだが、メイン天板をスライドさせると下にスペア天板が隠されており、それを引き伸ばすことで2160mmに延長できる。この機構、実によくできていて、通常の姿からはスペア天板が隠れているなんてほぼ分からない。天板のセットもスライド動作のみで簡単に済み、カチャッというセット音もまた気持ちいい。サイズは通常の1570mmなら4〜6人掛け、延長時の2160mmなら6人掛けでゆったりと使える。

チェアはスチールフレームとクッションで構成。フレームの細さはスチールならではで、無駄のないラインが実に美しい。前から見ても横から見ても絵になるが、前から見た姿はどこかオランダの画家モンドリアンの絵画を思い起こさせる。背もたれ部分でクイッと曲がるフレームも絶妙な造形だ。座面と背もたれにはしっかりとした厚みのクッションを備え、座り心地も間違いない。

チェアのクッションはレザーまたはファブリックで新しく張り替えさせていただきます。店頭にて沢山のサンプルからお選びください。テーブルとチェアのスチール部分は使い込まれたヴィンテージならではの風合いですが、ご希望の場合は再塗装も可能です。


テーブル
フレーム塗装なし:¥250,000
フレーム塗装あり:+¥32,000

チェア(1脚あたり)
ファブリック:¥75,000(¥10,000 / 1m までの生地価格含む)
レザー:¥122,000
フレーム塗装:+¥25,000

上記価格は税別。
¥10,000 / 1m 以上の生地をお選びの場合、差額ご負担となります。
テーブルとチェア6脚のセット販売です。


コメント : 大塚


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Table Set
200828-1
Table:W1590 D800 H700 配送料金Eランク
Chair:W450 D560 H770 SH440 配送料金Bランク(2脚)
Cees Braakman / Pastoe / Netherlands / 1960's / Teak wood
下記価格は張地ファブリック、フレーム塗装無しの場合
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