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生涯で500脚以上の椅子をデザインしたと言われるハンス・ウェグナー。実際にヴィンテージとして私たちの手元に届く彼の作品は椅子やソファが大半を占めている。それらに比べれば数は少ないが実はキャビネットデザインも手掛けており、その製作を担っていたのが今は亡きデンマークのファクトリーRY Mobler社。当時は上下ユニットそれぞれ幾つかのヴァリエーションから選べるシステムユニットシリーズとして販売され、様々な家庭に適したキャビネットとして造られていたのだろう。

それではまずは上段から。シンプルなオープンタイプのブックシェルフに可動棚が2枚。細かな高さ調整に対応できるため、収める書籍に合わせることで効率的に収納可能。棚板に適度な厚みがあるので臆せずたっぷりと収めておけそうだ。或いは、背の木目が美しいですから、ものを収めすぎず余白にオブジェを飾るのもいい。立った時にはちょうど目線の高さなので低いキャビネットの上に飾るのとは違った見え方になるだろう。因みに棚板の奥行きは320mm。大きめなアートブックも収めておけそうなゆとりあるサイズは嬉しいところ。

下段はシンプルなチーク材の扉が備わる。ここではツマミに注目してほしい。ちょうど指1本分の穴が開いており、横にクイッと軽く動かすことでストッパーが外れる仕組み。北欧ヴィンテージ家具では鍵が一般的だが、より簡潔に、より僅かな動作で開け閉めができる秀逸なデザイン。他家具では見かけないことから本作の為にウェグナーがデザインしたと思われ、こうしたディテールによって素材本来の表情をより感じられる。機能としては内部に可動棚が1枚。たっぷりとした奥行きがあるので、雑多になりがちな生活雑貨などを収めておくことで、これ1台で部屋がスッキリと片付くだろう。

側板のオーク材はそのまま下に伸びて脚の役割を果たす。脚元にオープンスペースを確保する事で開放感を確保しつつ、本体に近づいた際につま先が当たらない効果も。背面には1957年2月の刻印が残り、今から60年以上前の春にデンマークで製造されたことを示している。上下分割された構造だから搬入し易く、設置後の模様替えも問題ない。元々は上台を下台に載せるだけの簡単設置なのですが、転倒防止用に背面に取り付けられる連結金具をお付けします。

側面の下部にメンテナンスでは落とせなかった染みが僅かに残っています。ご不安な場合には必ず現物お確かめの上、お申し込みください。

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コメント:中島


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Hans J Wegner / RY mobler / Denmark / 1950's / Oak & Teak wood
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