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ハンス・ウェグナーによるソファテーブル「AT11」。頭文字ATはウェグナーとタッグを組み数々の名作家具を生み出したデンマークの家具メーカーAndreas Tuck社の証。現存しないメーカのため、ヴィンテージのみの希少価値の高いテーブルといえる。

天板はチーク無垢材。経年により深く色付いた色味と小川の流れのように穏やかな柾目が美しく、小口への繋がりにも一体感が伝わってくる。天板縁は立ち上がっているため、モノが転がりやこぼした飲み物が落ちることを防ぐだけでなく、平面的な天板に陰影が生まれることで造形美が際立つ。機能性の中にも当然のごとく美を両立させるウェグナーらしさを感じる意匠だ。

脚部はテーパードレッグのため、軽やかな印象。ハの字に広がりを持たせ、かつ天板との接合部に反り止めを兼ねた部材を用いることにより安定性は申し分ない。また、輸送コストを軽減するため、脚部は取り外しが可能であるが、驚くべきは金具のボルトではなく、木材をネジ切している点。普段は決して見えないところにまで職人の高い技術を惜しみなく駆使しているのはデザイナーとファクトリーが妥協を許さないモノづくりを行った証だろう。

奥行きが抑えられたサイズ感は限られたスペースにもレイアウトし易い。サイズ展開に幾つかのバリエーションがあるが、今回のテーブルはW1500とゆとりのあるサイズのため、W1800以上のソファとのバランスが良さそうだ。ソファのどの位置に座ってもアクセスが容易なのも嬉しいポイント。天板の上にはキャンドルや生花などを飾ることできっと心地良いリビングシーンへと導いてくれるはず。

天板に軽微な補修跡がございます。気になる方はコンディションご確認の上、お申込み下さい。

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コメント：萱野

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