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生涯で500脚以上の椅子をデザインしたと言われるウェグナー。 事実、ビンテージとして我々の手元に届くウェグナー作品の大多数は椅子が占める。 椅子に比べれば圧倒的に数は少ないが、ウェグナーはキャビネットのデザインも行っている。 その数少ないキャビネットの製作を担っていたのが今は亡きデンマークの名工房RY Mobler。 今回ご紹介するこちらのキャビネットもRY Moblerにて製作されたもの。背面には「27 APR. 1959」と製造日の印が誇らしげに残る。当時は、それぞれ幾つかのバリエーションから選べるシステムユニット式のシリーズとして発売され、その家に適した用途のキャビネットとして納められていた。 こちらはその2段ユニットの1つ。

まずは上段から、直線的でチーク材の木目を活かした両開き扉に、アクセサリーの様な真鍮ツマミが1つセットされるミニマムな意匠。ツマミを左に軽く動かせば解除、扉を閉めれば自動的にロックする仕様で使い勝手も素晴らしい。 内部はフルオープン仕様で可動棚が4枚セット、細かいピッチで柔軟な高さ調整を可能とし、確かな厚みがあり荷重にも強い。下段も同様に両開き扉のフルオープン仕様で、可動棚が2枚セット。上段よりも奥行きがあるため収納物の幅も広い。側板と脚は一体で、脚先には固く耐久性のあるオーク材を使用。下方にオープンスペースを確保する事で視界の抜けを良好にしつつ、本体に体を近づけた際に爪先が当たらない細やかな配慮がウェグナーデザインらしい。

リビングシーンでは書籍や日用品を、ダイニングシーンでは食器や調理器具の収納に最適。 扉があることで、生活観の出やすいものも気にせず収納出来るのも日々の生活において重要な要素。美しい佇まいで大容量の収納力を持つキャビネットは永きに渡り重宝する事間違いないでしょう。扉の内側には安全性、耐久性、材料や製造方法に至るまで全ての項目が 最高基準のファクトリーにのみ与えられる印 "Danish Control" の刻印が残る。


コメント:谷山


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18S06-0153
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Hans J Wegner / RY Mobler / Denmark / 1950's / Teak Wood
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