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デンマーク ルイスポールセン社の名作ランプPH5。デザイナーであるポール・へニングセンとは1925年より協力関係にあり、亡くなる1967年まで続いた。PH5は1958年デザ インですから晩年手掛けたものであることが分かる。数々の素晴らしいランプを造り続けている同社の長い歴史の中で、世界的に最も認知されているランプであり、もはやアイコン的な存在。PH5には様々なこだわりが詰まっており、へニングセンの集大成といっても過言ではないでしょう。現代では白熱球からLEDに切り替わり、時折リミテッドエディションが登場するなどアップデートが続くが、こちらはヴィンテージ品。

PHという商品名はデザイナーのポール・へニングセンのイニシャルからつけられており、自身が生み出した照明に対する自信の高さが伺える。対数螺旋という言葉をご存じだろうか。アンモナイトのような自然界に存在する渦巻き状の曲線を意味しており、PH5の独特なカーブはこの考え方が基礎にある。4枚のシェードが巧みに織りなす様は光を灯してないときでも美しい。印象的な赤色をしていることからインテリアの象徴的な存在となってくれることでしょう。

対して内側はホワイトに切り返されており、光のリフレクション効果を高められている。光を灯してみれば、直接光源が見えないように上手に光源をカバーしてくれているものの、目に優しく、心地よい光が辺りを照らす。ブルーに彩色されている部分があるが、これは白熱球の光を補正して、自然光の明かりを表現している。また、中央に蓋をするようにカバーがされているのは、デンマーク人は瞳が青く、強い光が少し苦手だから。(日本で販売されている現行品はガラスのボトムカバーが備わる) シェードの隙間から漏れる間接的な光に抑えることで、理想的な明かりにしたのでしょう。

明るい光に慣れた私たちには、ダイニングはもちろんですが、リビングに吊るしてもよろしいかと。下から光源が見えないため、ソファに腰かけて目線が低くなっても、眩しさを感じない。さらに明るさが必要な方には、ボトムカバーがフロストガラスに仕様変更された現行品がお勧め。

空間に彩りを与えてくれる赤いカラーリングは艶が抑えられており、現行品のラインナップの赤とは一味違う。一見、華美にも思えるが、北欧の木工家具とも親和性が高い。コードは新規に交換済み。ヴィンテージ品となり、スクラッチ、歪みなど多少ございます。状態にご不安のある方は、現物確認後のご購入お願い致します。


コメント:中島


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Pendant Lamp
18S06-0044
直径570 H250
Poul Henningsen / Louis Poulsen / Denmark / 1958 / Aluminium
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