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ボーエ・モーエンセンによるレザーソファ「Model 2333」。デザインの端はモーエンセンが師事したコーア・クリントのソファにあるように思う。1920年にクリントが発表したソファを踏襲したデザインに、発達した技術とモダンな意匠を融合させた「Model 2213」を1962年に発表。その9年後、彼が亡くなる前年にこのソファは誕生した。そう、ボーエ・モーエンセン最後の作品ということになる。このソファは気品ある佇まいから人気を博したmodel2213をリデザインしており、その特徴を比較しながら確かめていきたい。

全体を上質なレザーで覆った贅沢な素材づかい。フレデリシア社のモーエンセン作品にはよく肉厚なレザーを用いており、既存のソファと同じ素材を使用していることからも、このレザーをとても信頼しているのでしょう。実際に一目見て分かる程に重厚で、かつ艶やかな表情からは品質の確かさが伝わってくる。その触感はしっとりと滑らかで、今でもまだまだ使い続けることができますから、レザーを育てていく楽しみも味わえそう。

体を預けてみると、沈み込みすぎず、じっくりと身体にフィットしていく座り心地。座面の傾斜は殆どなく、ゴロンと横になって寛ぐにもとてもいい。トップクオリティのフェザー、ダウン、ウレタンチップが絶妙なバランスでクッション内に配合された座り心地をぜひ体感していただきたい。内部のクッションは羽毛布団のように、九つの部屋に分かれるように縫い分けられている。このひと手間で腰掛けた際に中身が片寄らないようになり、快適性が確保される。目に見えぬところまで行き届いた配慮こそ、本物の証と言っていいだろう。時々レザーカバーから取り出し、天日干ししていただければ、ふっくらと弾力が再生するので、半永久的にこの座り心地を保つことが出来る。

座面幅についてはmodel2213より15cmほどコンパクトに設計。3人掛けとしては依然ゆとりあるサイズを保ちつつ、レイアウトのし易さを考慮したのでしょう。背もたれについてもそう、アームから背もたれにかけて均一な高さとなり、全高を抑えているのも同様の理由と思われる。視界の抜けがよくなりましたから、住宅事情で断念していた方に光が差した。

こうした上質な素材選びは当然価格に反映されるものの、長く使いむことが出来ることをこの一台は物語っている。そして時代を超越した意匠性の高さはクラッシックにもモダンにも対応可能。レザーは多少汚れ、傷があるヴィンテージコンディションだが、時を重ねた様子からは貫録が伝わってくるよう。クリーニング後に、レザークリームでトリートメントを済ませ、これからも長くご使用いただける状態。ご心配な方は現物確認後にお申し込みください。

ご購入後の張替、クッション中材の調整も承れますのでご安心ください。また、クッションカバーはご自身で交換可能ですから季節に応じてリネンのカバーをご用意されるのもお勧めです。ご入用の方はご相談ください。

こちらのソファは現行品(112万円〜)のお取扱いもございます。


コメント:中島


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