HIKE

ニールス・O・モラーによるエクステンション式ダイニングテーブル。製作するJL Mollerはモラー自身が1944年にファクトリーを創業し、競合ひしめく50〜60年代を経て、現在でも世界中に家具を輩出している名門。デザイナーとしても、経営者としても優れた才能を有しており、北欧家具発展に大きく貢献した。こちらのテーブルは現行のラインナップにはないヴィンテージ品。

幅1800mmの天板サイズは椅子を6脚セット出来る大きさ。大人4名での利用ならゆとりを持って食事の時間を過ごせそう。そのメイン天板下に重なるスペア天板をスルスルと引き出せば、左右580mmずつ拡張されて幅が1800mm→2380mm→2960mmと変化できる。すると最大10名で食卓を囲めるビッグテーブルへと早変わり。出し入れの動作は下に重なっている天板を引き出すだけですから、女性の方でも簡単。これなら友人や家族を招いての食事会も安心。もしくはオフィスのミーティングテーブルとしても活用できるでしょう。

天板はせせらぐ小川のようなしなやかな木目が端正な印象。大きな天板面によって天然木の風合いをより感じとることができ、心が整えられるよう。天板下の幕板と脚との接合部の意匠は一体感があり素晴らしい。脚は先にゆくにつれ細くなり、黒い樹脂キャップは汚れを防ぐ役目を果たしつつ良きアクセントの役割も。潔さの中にモラーならではの美しいディテールが垣間見える。北欧ヴィンテージには中々存在しない大きなサイズ感は希少な一台と言えそうです。

コメント :　中島

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