HIKE

スウェーデン人デザイナーのErik Wortsによるソファー。一見ローズウッドと勘違いしていまいそうな濃く深みのある色合いのチークフレーム。経年変化により色艶を増し重厚感のある佇まいはヴィンテージならではの表情。現在採れる色の薄いチーク材と比べればまるで別種の様である。

腰掛けてみると程よい角度に張りのあるウレタンフォームと調整済みのスプリングが、沈み込み過ぎる事なく体をサポート。低めのシートハイは、深く腰を掛けてもカカトが浮いてしまう事がなく、落ち着いて座る事ができる。

中央に厚みを持たせたリーフ型のアームは滑らかで腕によく馴染み、手のひらを着いて立上がる際のホールド感も素晴らしい。アームと脚の接合部もあえてくぼみを持たせた立体感のあるデザイン、こうした細かなディテイルが全体の意匠を引き締める。幅広のスポークが整然と並んだバックショットも見事で、部屋の中央にセットしても素敵でしょう。

フレームはバラバラになるノックダウン方式を用い、メンテナンス、輸送コストを考慮した作りにするなど意匠美と機能美を持ち合わせる。クッション張地、ウレタンフォームは新規に交換済み。生地はインポートの質感の良い生地をチョイス。落ち着きのあるグレーと深いチーク無垢材のコントラストが上品な1台です。

コメント：谷山

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