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アノニマスなサイドテーブル。三角形の各辺が膨らんだような天板に、3つの頂点から波紋が広がるようにモザイクタイルがあしらわれている。白、灰、黒色の中に赤色のタイルが少し。一見ランダムなようで均整のとれた波形とタイルの色が偏らないようバランスよく配されている点から、作者は棋士のごとく計算をしながら一つ一つタイルを敷いていく様子が想像できる。

しかし、そうした作為とは反対にタイルは無造作に砕かれている。一定の大きさ、形状は整えられているものの、全て異なる小さな個性の集合体。ジッと眺めていると、外から内になのか、内から外へなのかは分からないがタイルたちが意志を持って動いているようにも思えてきた。枠の中にひとつの世界が広がっている。

木材はビーチ材。淡白な木目が額縁のように天板の紋様と上手に寄り添う。脚は幕板もなく天板から細くスッと伸び、あくまで主役は天板と言わんばかりに繊細な細さ。3本脚だが外寄りにある為、安定感は申し分ない。脚先には真鍮のカバーが備わり、風合いの増した様子がヴィンテージらしいさを押し上げている。

ソファの脇にレイアウトすればリビングのよきアクセントとして活躍してくれる。小さくとも四角い家具が多い部屋の中ではしっかりと存在感を放ってくれるだろう。飾った花を眺めるとき、置いた本を手に取るときにタイルの紋様が目に入り、心に何かよい影響を与えてくれる。道具であり、アートを楽しむようにコーディネートできるのがこのテーブルの特徴。


コメント:中島


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Side Table
20D06-0034
W525 D495 H525 配送料金Aランク
- - - - - / - - - - - / Denmark / 1960's / Beech wood
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