HIKE

スウェーデン人デザイナーBertil Fridhagenによるローボード。氏は大工からキャリアをスタートし、建築設計を経て、Bodaforsにて家具のチーフデザイナーを努めた。こちらのローボードはそんな確かな経験から生み出されている。

まず目に飛び込んでくるのは家具の顔でもある前板の木目。シンメトリーに配置された生命力溢れる力強い板目模様は美しく暖かみがあり部屋にいながら自然の優美さを感じることが出来る。

左側には大きな観音扉、使い勝手の良いフルオープン仕様で可動棚が3枚、上段1枚は奥行きを抑えマグカップやグラスの収納場所に最適で、中段、下段は十分な奥行きで大皿やお鍋などの収納場所に。棚受けは経年変化で深みを増した真鍮製、細かいディテイルはヴィンテージならでは。右側上段は引出が4杯、前方にせり出す様につけられた取手はオーク無垢材を削り出した美しいデザイン。前面意匠に立体感をもたらすのはもちろん、手掛が良く使い心地が素晴らしい。カトラリーやクロスなど細かな日用品をカテゴリー分けして使用したい。下段の片開扉は、左側の観音扉同様に鍵を使用して開閉。内部には可動棚1枚がセットされる。これだけの収納力があれば生活感の出やすいダイニング周りの問題も解決しそうだ。 量感のある本体に対して脚部は、程よい高さを持たせつつ、チーク材よりも１トーン明るいオーク材を使用することで重い印象になりがちな箱物家具を軽やかに見せる。

ダイニングシーンでは食器収納として、またはリビングシーンで本や趣味のカメラなどを収納するキャビネットとして。 それぞれのライフスタイルに合わせて使用したい。

コメント：谷山

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