HIKE

サイズの異なる3台のテーブルが入子になってひとつに纏まるネストテーブル。リビングを効率的に活用するデンマークの知恵が込められている。

一般的なそれとは異なり、横長なメインテーブルの内に横並びに2台のサブテーブルが収まる仕組み。よって、リビングのセンターテーブルとしての役割も果たせる。普段コンパクトにひとまとめにしておけば限られたスペースでもゆとりを感じられ、家族が集まるときには必要に応じてサブテーブルを各自手元へ引き寄せることで、コーヒーやiPhoneの置き場所に困ることはない。或いは、メインテーブルにフラワーベースやオブジェで季節感のある演出を楽しみつつ、実用的にテーブルとして使用したいときはサブテーブルを引き出すといい。人が集まるとき以外にも便利に使えますから、ライフスタイルに柔軟に対応してくれるだろう。

造形としてはストレートで角がしっかりと表現されている点は北欧家具には珍しい。脚には貫がないことで、３台のテーブルが同居しても開放的な脚回りをしており、チークの深みある木目がその潔いシルエットを際立たせている。天板に目を向けると、穏やかに水が流れるような柾目の木目がニュートラルな気持ちに整えてくれるよう。脚との接合部分である四隅のホゾは意匠としてしっかり効いていて心を擽られる。

コメント : 中島

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