HIKE

1960年代、デンマーク製のラウンドテーブル。

ウォルナット材で構成されており、落ち着きある色合い。シンメトリーに木目を配した丁寧なつくりと、木口部分に分厚い無垢材をぐるりと張っていることによって上品さが漂う。脚部は細めの角脚で先端に行くにつれてテーパーがかけられており、潔い軽快な脚元によって重厚な天板にフォーカスされるようだ。スペア天板は1枚付属。拡張するための天板割れ目は木目と平行にしていることで、その存在を上手に感じさせないようにしている。幕板のないスペア天板は収納性がよく、ちょっとした隙間に収めておけるのは嬉しいところ。

角のないラウンドテーブルは動線確保がしやすく、日本のダイニングでも使いやすい。特にこのテーブルは少しコンパクトな直径1100mm。皆がテーブルの中心を向き、お互いの顔を見ながら食事ができるため、楽しく会話も弾みそう。通常は4人掛けだが、スペア天板をセットすれば6人でゆったりと使用できるサイズに。これなら来客があっても気持ちよくもてなせる。ラウンドテーブルの曲線が部屋に柔らかさを与える一方、ウォルナットの深い色味が空間をキリッと引き締める。ダイニングの中心として、末永く活躍してくれそうな一台だ。

コメント：中島

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