HIKE

1960年代デンマーク製サイドテーブル。

力強い木目、ヴィンテージコニャックのような深い色調は材料であるローズウッドの特徴。近年ローズウッドは個体数の減少からワシントン条約における規制種に指定されている。そのため、新規で家具を作る際に使用することは極めて難しく、ヴィンテージ家具ならではの贅沢な材料と言える。

一見シンプルなサイドテーブルだが、天板と脚部の間に境界線となる溝を設けることでメリハリの効いた意匠が生まれる。また、天板を脚部の曲面に合わせ面取りを行い、細身の脚部が四隅にレイアウトされたことで一体感のある美しいシルエットを表現。全体バランスを考慮し、幕板を僅かにくびれさせている点も抜かりない。

使い勝手の良いサイズなので、ソファもしくはイージーチェアの前や横にセットし、ティータイムのお供にどうぞ。複数のティーカップやお茶菓子もしっかりと乗せられるので、ご家族や友人とシェアして使うことも可能。あるいはベッドサイドにレイアウトして照明を設置し、本やスマートフォンを借り置きしてもいいだろう。

アノニマスながらも見事な佇まいはデンマーク家具黄金期のサイドテーブルだと感じられる一品である。

コメント：萱野

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