Kurt Ostervigはデンマーク第三の都市であるオーデンセに生まれ、始め造船技師として働いた後、家具デザイナーに転身した。デンマークにはバイキング時代から続く優れた造船技術があり、その技術を活かして家具製作が盛んになったと言われるが、彼のようにその歴史を一人で体現する経歴のデザイナーも珍しい。1947年に自身のデザインスタジオを開くと、デンマークを代表する家具メーカーのSibast社を始め、様々なメーカーから多くの家具を発表した。
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デンマークの家具デザイナー、Kurt Ostervig(1912-1986)によるソファテーブル。製造は同じくデンマークの家具メーカーで、Ostervigの作品を多く手掛けたJason Mobler社。
Kurt Ostervigはデンマーク第三の都市であるオーデンセに生まれ、始め造船技師として働いた後、家具デザイナーに転身した。デンマークにはバイキング時代から続く優れた造船技術があり、その技術を活かして家具製作が盛んになったと言われるが、彼のようにその歴史を一人で体現する経歴のデザイナーも珍しい。1947年に自身のデザインスタジオを開くと、デンマークを代表する家具メーカーのSibast社を始め、様々なメーカーから多くの家具を発表した。
このソファテーブルは1960年代のヴィンテージで、天板にはチーク、脚にはオークが使用されている。天板は幅1300mm、奥行750mmとゆったりとしたサイズで、ソファに座って食事をとるような場合にもしっかりと機能してくれる。高さも小ぶりなソファテーブルなどと比べてやや高めにつくられているため、テーブルの上のものを手に取るのにソファから身をあまり乗り出さずに済むのも嬉しい。
天板のチークは穏やかな木目が落ち着いた印象。サイドにかけて丸みを帯びていく様も美しい。フレームに使用されているオークはOstervigが好んだ樹種で、チークとは対照的な力強い木目が効果的に使われている。オークはもともとチークよりも明るい色味だが、これは経年変化により深みを増し、天板のチークととてもよく馴染む。フレームを構成する脚と貫はどこか船のマストを思わせる造形で、デザイナーの経歴を想起させて面白い。貫の部分はほっそりとした優美なかたちだが、しっかりと組まれているため安定感がある。
ゆったりとしたサイズ感はソファ単体に合わせてもいいし、その存在感を活かしてソファセットと合わせてもいい。もしくは、ソファとイージーチェアを組み合わせ、応接スペースのミーティングテーブルとして利用してもいいだろう。緊張感を抑えつつ、資料を広げながら有意義な話合いが出来そうだ。控えめなデザインだが、気がつくと空間の中心になっている、そんな良質なソファテーブルだ。
コメント:大塚
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