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ハンスウェグナーによるデイベッドGE259。ソファとベッド、二つの役割を兼ね備えたユニークな仕様はコンパクトな住宅事情のデンマーク都市部では重宝された。元々はある学生寮の為にウェグナーがデザインし、1954年にGETAMA社から発表以来、現在でも製作され続けるベストセラーとなり、ウェグナーにとっても代表作の一つと言えるでしょう。

デイベッドというだけありフラットな座面が特徴的。胡座をかいたり、寝そべってネットサーフィンや読書と、どんな姿勢も取りやすいので体格やシチュエーションを選ばず活躍してくれそう。デイベッドというと奥行きが広いものですが、こちらは特殊な構造により背もたれまでの距離がソファとして適切になるよう工夫されている。

座面クッション内部にはコイルスプリングが内包され適度な固さを保ち長時間座っていても疲れ難くい。またウレタンだけの構成と違いクッションの型くずれも軽減してくれる。元々はベッドマットレスメーカーだったGETAMA社ということもあり、サブベッドとしては寝心地も申し分ないだろう。可動する背もたれ内部の空間にシーツや毛布を収納しておくとシーンチェンジもスムーズに行える。

直線的なフレーミングは壁面への収まりがよく、側板にはお好みのクッションを合わせて肘掛けや、ちょっとした背もたれとして使うといい。程よい高さの脚のおかげで視界の抜けも良くサイズの割に圧迫感を感じさせない。 因みに丸脚は現在製作されていないヴィンテージモデルの証。希少価値が高く、半世紀の年月を経て飴色となったオーク材の表情も素晴らしい。

クッション張地、ウレタンフォームは国内にて新規に交換済み。ブルーのファブリックはコットンのように柔らかく滑らかな肌触りで素肌が触れると心地よい。また、ほんのり光沢をまとったテクスチャーによる上品な佇まいは、モダンなスタイリングにもよく似合う。これで遠方の家族や友人が泊まりにきてもリラックスして夜を過ごしてもらえそうだ。

コメント： 中島

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