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デザインを手掛けたのは、北欧ミッドセンチュリー期に活躍したスウェーデン人デザイナーSvante Skogh。彼の私生活やキャリアについては殆ど記録に残されていないが、いずれの作品も素材を活かした美しい意匠によってヴィンテージマーケットではファンが多い。数々のファクトリーと協業しているようだが、特にSeffle Mobelfabrikとの作品が有名。本作もそのひとつである。

まずは美しい背もたれに注目してみよう。後ろ脚がそのまま上に伸びる左右2本の材は、まるで筆で強弱をつけながら線を引いたように優雅な曲線を描いている。中央のスポーク部分もそれに同調するように両端が細く、中央がやや太い。このスポーク部分を見ているとイギリスや北米から伝わったウィンザーチェアの繊細なスピンドルを思わせるが、絶妙な強弱と曲線を表現した本作の方が造りは細かい。そして、これらの造形を活かすべく、飾り椅子のように背を高くしているところも特徴的。横に備わる笠木はカラダに沿うようカーブしており、ホールド感は申し分ない。

座面はふくよかな厚みがあり、その周囲にはリベットで縁どりが。欧州のクラシカルな要素を踏襲していることがよく伝わってくる。張地は新たにコットンリネンのファブリックに張替えを済ませた。明るい色合いをセレクトしたことでクラシカルな要素のチェアでも現代生活に落とし込みやすくなり、優しいベージュ色がウッドフレームやリベットとの調和をしっかりと図ってくれている。内部クッション材も調整、交換し座り心地は快適そのもの。

座枠と前脚の接合部分には真鍮のリングが備わっている。Svante Skoghのキャビネットでも同じアクセントが用いられることから、ここは彼らしいデザインの特徴なのだろう。また、脚には貫を設けず軽やかな印象とし、あくまで背もたれにフォーカスがあたるよう工夫していることが伝わってくる。ビーチ材のフレーミングは深みのある色合いをしていて、チーク材やローズウッド材のダイニングテーブルと相性がいい。この椅子が整然と並ぶダイニングシーンは圧巻の存在感を放ちそうだ。

在庫は6脚。6脚、4脚、2脚セットでの販売が可能です。(1脚あたり¥62,000+Tax)

追記:4脚販売済。残りは2脚です。


コメント:中島


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Chair Set
20D06-0001
W460 D500 H920 SH440
Svante Skogh / Seffle Mobelfabrik / Sweden / 1950's / Beech wood
下記価格は2脚セットの場合
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