SOLD OUTArchives

店内に数々並ぶヴィンテージ家具の中で一際目を引いているキャビネット。かく言う私もその一人となっている。いつもの表現では書き表せない私の手先はキーボード上で挙動不審になるも、キャビネットを見つめる視線はワクワクと輝いているようだ。

上部がメインの収納スペース。片側がガラス、もう片方は蛇腹扉を彷彿とさせる立体的な造形が縦に走る木扉。重厚さと抜けの良さが同居するこの構成は中々見ることはない。中心軸を外して木扉を控えめなサイズに抑えたことで左右のバランスを上手にとっているのだろう。第一印象では奇抜さが先行していたが、秀逸な計算のもと成り立っているキャビネットであることが分かるポイントだ。ガラス部分が広いので、見せる収納を楽しめるのも嬉しいところ。

グリップしやすいアイコニックなハンドルを掴んで扉をスライドさせてみる。斜めにセットされた扉はスムースに動作。ガラス棚は幅1000mm以上あるので重いものを載せるのは控えた方がいいだろう。高さ調整はできないが1段1段はゆとりのある高さなので、ディスプレイは色々と楽しめる。お気に入りの食器やグラス、デキャンタ、オブジェ、アートブックなど、キャビネットに負けないオリジナリティを発揮していただきたい。

下部も引戸構成だが、ガラスでなく塗装された木扉とのコンビネーション。高さはないが奥行きをいかしてたっぷり収納できそうだ。そして、さらに下へ目線を落とすと、前脚のみブラックにカラーリングされた脚が備わり、ここはハンドル造形との関連が感じられる。こうして、各所に個性が入り混じりながらも全体を眺めた時にはまとまりある、その作者の豊かな感性と構成力には脱帽である。

本作はヴィンテージコンディションです。木部はサンディングによりリフレッシュしておりますが、塗装部分やガラスは一部に僅かな使用感があります。ご不安な方は予め実物をお確かめの上、お申し込みください。

また、ご配送はHIKEスタッフによる自社便です。ガラスの引き戸をセットした状態での運搬となります為、一層、丁寧なお届けを行うためです。ご配送可能なエリア、送料についてはお問い合わせをお願いいたします。


コメント : 中島


新型コロナウイルス感染対策について


2000年のオープン以来、「物質の循環」「自然との共生」をメインテーマに、ヴィンテージ家具の永続的使用を追求し続けています。末長くお使いいただけますよう自社プロスタッフが可能な限りのメンテナンスを施しました。ご検討、ご購入前に下記を一読していただけますようお願いします。

ハイク品質と特性  生地張替  サポート  木材種類  コーディネートサービス  無断転載について

Glass Cabinet
220729-1
W1130 D450 H1400
- - - - - / - - - - - / Belgium / 1960's / Teak wood
SOLD OUT