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1960年代にGETAMA社より製作されたソファテーブル「GE15」。

1899年に創業したGETAMA社は当時内部に海藻を用いたマットレスを製造しており、社名はGedsted Tang og Madrasfabrik(ゲステッドの海藻とマットレス工場)の略から生まれたもの。マットレスメーカーだったGETAMAが優れた木製家具を製作出来たのは、GE15のデザイナーでもあるハンス・ウェグナーの功績が大きい。ウェグナーは木工マイスターの技量と類い稀な感性を活かし、GETAMAの特性に応じた高い水準の要求をし、その要求を満たすことでGETAMAのプロダクトは磨かれていったのだろう。

それでは、GE15に改めて目を向けてみる。使用される木材はオークに含まれるタンニンとアンモニアの化学反応により色を深く染め上げる技法で生まれたスモークドオーク。オークの力強い表情はそのままにチークやローズウッドの家具との相性も良い材料として重宝された。表層を着色しているのではなく、あくまで染色なので、内部まで同様の暗褐色である。そのため、傷や凹みが付いた際も色が剥がれることはないのでご安心を。

天板長手方向には無垢材を縁張りし、突板の捲れを防止しており、気兼ねなく日常使いが出来るように考慮された設計。また、長手と短手それぞれの視点から脚部を見ると異なる印象を受ける点も秀逸である。長手は天板と同様に脚部を薄く、且つ曲面加工を施し、シルエットの統一感を生み出している。さらに天板と脚部にスリットがあることで軽やかな印象。対して短手は厚みのある貫が見える事で天板・脚部との対比関係が生まれ、何とも絶妙なバランス感覚だ。

W1800-2000の一般的な3人掛けソファであれば端に腰掛けても天板上の飲み物や雑誌等に手が届く。ソファの座面よりも高さがあるため、前屈みにならずにアクセス出来ることも嬉しいところ。奥行にゆとりがあるので、ソファとイージーチェアを向かい合わせに配置し、その間にレイアウトする事で両側から使うことも可能。どの角度から見ても美しい造形と使い勝手の良いサイズにより、日々愛用する喜びを感じられるソファテーブルだろう。


コメント:萱野


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Hans J Wegner / Getama / Denmark / 1960's / Smokedoak wood
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