HIKE

1960年代、Bramin社製のネストテーブル。Bramin社はヨハネス・アンダーセンやヘンリー・W・クレインなどのデザイナーらの作品を製作していたデンマークのファクトリーである。この上なく簡潔にまとめられた意匠は本作の最も特徴的なところ。脚と脚の間に貫さえも設けず洗練された佇まいは秀逸。用途としては重たいものを載せることはないでしょうから構造的にもこれで十分だろう。

天板小口には四方に無垢材が張られ、ローズウッドの魅惑的な木目をまるで額縁のように引き立てるようだ。ローズウッドはビリヤードのキューや、ギターなど趣向性の高い品々に好んで用いられたりと、木材の中でも特に上質とされる。今では輸出入を制限される希少な木材の為、ヴィンテージならではの品といっていい。だからこそ、シンプルな構成で素材の魅力をストレートに感じてもらいたかったのではないだろうか。

普段はソファの横でサイドテーブルとしてランプなどを置いて、テーブルとして使いたい場合は重なるひとつをサッと抜き出して手元へ。これなら大きなソファテーブルがなくとも家族みんなの手元にサイドテーブルがあり、団欒を快適に過ごせるだろう。お風呂あがりにリビングで広々とストレッチだってできる。また、収める際にはガイドレールに沿って収納できるので脚と脚の間隔が整って収まるのも嬉しい。

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コメント : 中島

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