HIKE

1960年代、デンマーク製のバーキャビネット。北欧家具の黄金期と言われる1940-60年代は有名、無名に関わらずデザイナーや職人が協力し、お互いを高め合いながら実用性と美しさを兼ね備えたプロダクトを多く生み出してきた。こちらのキャビネットも例に漏れず、作り手の創意工夫が見受けられるので順に追っていこう。

素材はワシントン条約により輸出入が制限された希少種のローズウッドを主に使用。資源豊かな時代背景を象徴するとともに特有の深い色味と力強い木目はプロダクトとしての存在感を高めてくれている。重厚になりがちなローズウッドだが、アルミニウムを用いることで実現した華奢な脚部により軽やかな印象に。異素材とのコントラストを活かしつつ、脚先をローズウッドでまとめ、本体との親和性が考慮されている点も秀逸。

フラップ扉を開けることで目に入る朱色の背板が鮮烈で目を奪われる。さらに内部の底板には照明が内蔵されており、お気に入りのグラスや酒器、ブランデーボトル等をディスプレイしておけば扉を開けた際に一層心躍るに違いない。フラップ扉を開けた状態を作業台として活用することで、飲み物のサーブも可能なため使い勝手も良さそうだ。3杯ある引出にはカトラリーやコースター、プレースマット等を収納したり、ダイニングやリビング周りの日用品を集約しておいても良い。

部屋の照明を落とし、音楽をかけてお酒を嗜む、そんな至福のひと時をより上質な時間へと昇華してくれるプロダクトだろう。

アルミ部分はヴィンテージコンディションのため、複数カ所に軽微な凹みがございます。気になる方は現物確認の上、お申込みをお願いいたします。

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コメント：萱野

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