HIKE

デンマーク人デザイナーJohannes Sorth(ヨハネス・ソース)によるチークブックケース。一見、下部にチェストを備えた機能的なブックケースだが、特筆すべきはスライド式の天板が収納されているところだろう。

上部のオープンスペースには可動棚が2枚セットされ、収納するものに合わせて高さ調整すれば効率的かつ美しく収めることが可能。棚板小口は斜めに角度をつけたことで実際の厚みよりも薄くシャープにみせている。棚受けはヴィンテージらしい真鍮製。木部と共に経年変化した風合いが素晴らしい。一番下と中段なら席を立たずとも手が伸ばせるので、頻度の高い資料はここがベスト。或いは、座ったとき目線の高さなのでオブジェや写真を並べるのも楽しそう。

その下、スルスルと滑らかに稼働する蛇腹扉を開けると、左側に小引出が3杯、中央に可動棚1枚、右側に4列のレターストックが表れる。これらの収納が中々に便利で、まずはアクセス抜群であること。そして、文具など細かなものを引出しが目隠ししてくれるのでスッキリとした印象になり、オープン棚には、いま必要な書類と次に必要な書類などを区別しておけるので、頭の中まで整う秀逸さ。だから、限られたデスクスペースでもクリーンな状態を保っておけるのだ。

下段には引出が3杯。隠しておける収納はコピー用紙など備品のストックの他、日用品の収納場所にも最適である。最上段のみ仕切り板が備わり内部が3分割される仕様。市販のトレー、ケースなどを駆使して効率的に収納できそう。背の高いブックケースですが、上部にゆくにつれ奥行きを浅くすることで存在感を抑えている。また、開放的な細い丸脚とも相まって、リビング、書斎、ベッドルームと設置場所の選択肢も多いのが嬉しい。

ブックケース、デスク、チェストを集約した合理的でスマートなスタイルは、半世紀の年月を経ても私たちの生活によく馴染み、これから先も永きに渡り愛されていくのだろう。

メンテナンスによってコンディションは良好。上部オープンスペースの棚板にメンテナンスでは除去しきれなかった僅かな染みが残る程度です。ご不安な場合には予め実物をお確かめの上、お申込みをお願いいたします。

コメント : 中島

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