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Hans Olsenによるダイニングテーブルとチェアのセット。メーカーはFrem Rojle社。家具職人としてのキャリアを積んだ後に、デンマーク家具の父と言われるコーアクリントに師事し、1953年に自身のスタジオを設立したハンス・オルセン。人体工学に基づいた設計、成型合板を効果的に用いたデザインが有名で、こちらのテーブル&チェアセットにも彼が独自に考案した機能的なディテールが存分に見られる。

まず目につくのは、4脚のダイニングチェアがきちんとテーブルの下に収納される特徴的な機能。天板下に合わせた椅子の背板の高さ、丸みを持たせながらもお互いの角がぶつかる事のない三角形の座面、そして椅子の幅分切り欠いたテーブルの幕板、そうした形状の微妙な調整によって、ストレスなく出し入れ可能で、収納時にはまるで椅子とテーブルで一つの彫刻作品のような一体感を感じさせる。場所を取らないので、日本の住宅事情を考えた際にも合理的だ。

こちらのテーブルはエクステンション仕様のため、直径1050mmの円卓がW1550のオーバル型へと拡張することで最大6人での使用が可能に。天板を左右に広げることでコンパクトに折り畳まれたスペア天板が現れる機構は伸長板を別の場所に保管する必要もなく、一人の力でも滑らかな動作で簡単に拡張、収納することができ、徹底的に検証された特別な構造だと分かる。表面の突き板は、丸テーブルには珍しいブックマッチ貼りで、均整の取れた印象。

チェアの方は、テーブルへの収納性を考慮して3本脚になっている。座ってみると、その見た目から想像するよりもしっかりとした安定感。ヨーロッパの石畳の住宅では3本脚の椅子がよく使われていたことにも納得がいく。幅のある座枠と脚の接合も堅牢に作られており、強度の面でも申し分ない。また、座面も三角形であるため、立ち上がる際に角に足が当たらずにとてもスムーズだ。座面のクッションは沈み込みすぎず適度な柔らかさで、食事や軽作業など、オールラウンドに使用可能。

経年により深みの増したチーク材が空間に温かみをもたらすと共に円卓はお互いの視線が通いやすく、自ずとコミュニケーションも円滑になる魅力があるため、ご家族や友人と過ごす時間が充実したものとなるだろう。デザイナーの深遠な知性が光る機能性と、使用していない時の姿まで美しいデザインが与える印象はダイニングの主役として生活を彩ってくれるに違いない。


テーブルとチェア4脚セットでの販売となります。チェア張地のブラックレザーはヴィンテージコンディションのため、風合いがありフレームとの馴染みも美しいです。コンディションがご不安な場合は現物確認の上、お申し込みください。


コメント : 萱野



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Table Set
23D07-0033
Table:直径1050+(500×1) H740 配送料金Dランク+組立
Chair:W490 D450 H720 SH430 配送料金Bランク×2
Hans Olsen / Frem Rojle / Denmark / 1950's / Teak wood
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