HIKE

デンマーク家具黄金期に活躍したデザイナー、アルネ・ヴォッダーによるキャスターチェア。フィン・ユールに師事し、建築の設計を経てデザイナーとして独立した彼は、デンマークの家具産業が世界的に認知されることとなった50年代から60年代にかけて数多くの家具を手掛けた。ホワイトハウスをはじめ、銀行や空港などの空間で採用された彼のデザインは、一目でそれと分かる個性と、時代を超えて愛される普遍性とを併せ持つ。

こちらのチェアは、異なる素材の組み合わせとそれをまとめるデザイン性の高さが魅力。 まずレザーが美しく張られたシートが目に入る。経年変化により深みを増した色合いには味があるが、表面のハリと艶は失われていない。腰と背の中間にはコの字のステッチが入っており、特に腰辺りの弾力が高められているので、仕事をする際には姿勢をしっかりと支えてくれる。同時に、バックには程よく傾きがあり、頭まで支えてくれるので、体を預ければゆったりと寛ぐこともできる。

アーム部分には、希少性の高いローズウッドを贅沢に使用。面や角、先端は全て丁寧に削り出されることで丸みを帯び、思わず触りたくなる感触。この肌触りの良さには弊店アトリエスタッフによる仕上げの技術も欠かせない。アームからサポートへの接合部も滑らかな曲線で繋がれ、細部へのこだわりの高さが伺える。キャスター部には軽量で堅牢なアルミニウムを使用。しかしここにもローズウッドがはめ込まれており、冷たい印象になりがちなキャスターに温かみと高級感を与えている。また、木フレームとベースを接続するボルトも木栓で隠されており、金属製の工業的なパーツと自然素材のギャップを和らげるために工夫が凝らされたことが分かる。

細部の魅力を見ればきりがないが、革張りで背中が広く高さのあるシルエットは、デスクに仕舞い後ろから見た姿も印象的だ。仕事場や書斎に取り入れれば、ゆっくりとした時間の流れと端正な品格を与えてくれるだろう。

昇降機能はありません。多少のベンディング機能がありますが固定できないため、基本的に通常姿勢での使用とお考えください。

レザーは使用感があるヴィンテージコンディションです。メンテナンスではクリーニング後にレザークリームでトリートメントを済ませています。ご不安な場合は現物確認後にお申し込みください。クッション中材の交換、張替などメンテナンス承れます為、長く安心してご使用していただけます。

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コメント : 田中

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