HIKE

30年代イングランド製のスクロールバックチェア。

スクロールバックとは、背もたれがうねるような形に削り出された椅子のスタイルで、19世紀にオックスフォード周辺で生まれたのちに、似た形の椅子が度々作られた。一枚板から曲面を削り出した座面や、そこに直接接合された背、挽物の足などは、同じくイギリスで17世紀に生まれたウィンザーチェアの特徴を引き継いでいる。元々はキッチンチェアとして作られたため、軽量さや使い勝手の良さが魅力。

風になびくような背もたれの形状と、テーパーがかかった脚部による動的なシルエット。背もたれは程よく湾曲しており、角も丸く滑らかに削り出されているため、背中に優しくフィットする。中央に配置された材は、背中をしっかりとホールドするのに必要不可欠。両端に施された挽物の装飾は、後ろから見た時のこの椅子の顔としての役割を果たしている。脚にもまた素朴な挽物が施されており、カリッとした陰影が効いている。座面は少し後ろに傾斜しており、前に滑ることなく快適な座り心地。削り出しの一枚板ならではの美しい木目が味わい深く、長年の使用で角が取れ、手に良く馴染む質感が心地いい。

100年近く前に作られた椅子だが、まだまだ現役の道具として長く活躍してくれることが想像できる。この椅子を一脚でも部屋やスタジオに置けば、現行品のチェアにはなかなか出せない深い趣で、空間にドラマを与えてくれそうだ。

ヴィンテージコンディションです。経年によるスレ、キズ、凹みがありますので、コンディションに不安がある方は店舗にて事前確認お願いいたします。

在庫は3脚。1脚￥40,000＋taxよりお申込み頂けます。 サイズに若干の違いがある個体がありますので、ご希望のサイズをコメント欄にてご指定ください。

2脚　W440 D500 H800 SH460
1脚　W440 D460 H820 SH460

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コメント： 田中

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