VINTAGESelect Mid Century Modern Furniture

ハンス・ウェグナーによるイージーチェア「JH550」。生涯で500脚以上の椅子を手掛けたウェグナーの作品の中でもひと際目を引き、一度見たら忘れられないインパクトを残す。本作はデンマークモダンデザインに多大な影響を与えた建築家兼デザイナーのコーア・クリントが提唱した、リ・デザイン(古くから存在する優れたデザインを、現代の暮らしに合うように改善を図る考え方)が踏襲されており、イギリスのウィンザーチェアを再解釈したものである。

特徴的な背面のスピンドルが矢に似ていることからアローチェア、もしくはクジャクが羽を広げたように見えることからピーコックチェアの愛称で親しまれてる。ちなみにピーコックチェアと名付けたのは彼の友人であり、ライバルでもあったフィン・ユールなのだそう。ウェグナーのキャリアの中でも初期の作品である本作を手掛けたのは名工房であるヨハネス・ハンセン。若かりしウェグナーの才能を見込み、工房の一部を自由に使わせ、時には技術的なアドバイスを送るなど、信頼関係を深めていくことにより、後世に残る数々の名作を生み出した。現在ではPPモブラーがその役割を引継ぎ製作されている中、この椅子にはヨハネス・ハンセンの焼印が誇らしく残り、ヴィンテージファンにとっては垂涎ものの一品だろう。

本作はデザインの派手さに目が行きがちだが、実のところ座り心地や使い勝手、強度に至るまでウェグナーは計算しつくしている点も見逃せない。腰掛けてみると、スピンドルに設けられた平たい部分が肩甲骨を優しくサポートしてくれる。点ではなく、面で支えられているので、背当たりは思いのほか心地良く、姿勢が崩れても当たりは柔らかい。また、身長175cmの私は頭まで背もたれに包まれ、何とも安心感がある。背中を背もたれに預けた際のアームの角度と高さも絶妙で肩の力が抜け、さらに36cmと低めのシートポジションのため、足がしっかりと床に着くことで男女分け隔てなく心身共に長時間リラックスできそう。

素材は白木のアッシュが主に使用されており、これは背面のアーチ構造が曲木であることから、しなりに強い特性のある同材を選択したと思われる。アームだけは色の濃いチークにすることで手の油分などの汚れを目立ちにくくすると同時に見た目のアクセントにもなっている点も見事。また、強度を高めるために貫同士やアームの接合部は太さを出し、座面と脚の接合部は楔を打ち込んでいるが、それぞれが意匠的にも美しくまとめられており、キャリアの前半でこのような域に達しているウェグナーには驚きである。

ゆったりとしたサイズにもかかわらず、抜け感があるため、パーソナルチェアとしてコンパクトなリビングや書斎などにもレイアウトしやすい。また、軽量なので移動もしやすく、天気が良い日は窓辺に近づけて読書やティータイムを楽しむのもお勧め。1脚で空間の華となる魅力があり、座らずに眺めて、ウェグナーと熟練の職人が生み出した工芸的な美しさに酔いしれるひと時も素敵だろう。


ペーパーコードはヴィンテージコンディションですが、汚れや切れはなくまだまだ現役で使用可能。新品と比較し程良く柔らかさがあるため、座り心地も良好です。長年の使用による張替は承れますので、ご安心ください。

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コメント: 萱野



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