HIKE

ボーエ・モーエンセンによるダイニングチェア「BM1」。製作は、FDBモブラーと協働することでモーエンセンやウェグナーなど重要なデザイナーの家具を多く製作したC. M. Madsen社。彼が1947年にデザインしたJ39は、デンマークの人なら誰でも一度は座ったことがあると言われる程のベストセラーだが、その後デザインされたこちらのチェアは、素朴で堅実な構造など、J39に通ずる要素が多分に感じられつつ、より曲線を多用して全く違う個性を獲得している。

特筆すべきは後脚から笠木にかけてのラインの美しさ。笠木を固定する背柱は、背筋のラインに沿うようにカーブを描くと、そのまま後脚となり床へと伸びる。背中を支える笠木は背側まで丁寧に曲面が削り出され、緩やかな曲面で背中を包むだけでなく、優美な後ろ姿は唯一無二。経年変化したオークの味わいがありながら、洗練されたモダンな印象を与える。

井草編みの座面はコンディションは良好で、程良くこなれた質感がヴィンテージならではの魅力を放つ。適度な柔らかさもあり、長時間座っていても疲れにくく、さらに座枠の前辺は浅めのカーブを描くように削り込まれているため、太腿の裏が角にあたり痛くなる事もない。編み目は中央より少し後方で交差しており、臀部を絶妙にホールドし前に滑りもなく快適だ。人々のための家具を志向したモーエンセンの実直さと職人の手仕事が存分に感じられるチェアは、ダイニングで過ごす時間を上質なものにしてくれるだろう。

在庫は6脚（1脚￥125,000+tax）。
HP掲載前に2脚は販売いたしました。残りは4脚セット販売に限らせていただきます。

ご購入後、長くご愛用いただいた場合でも座面の張替、木部のリフレッシュ、接合部分の修復が承れます。張替は井草ではなく、ペーパーコードでのみ承れます。

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コメント： 田中

2000年のオープン以来、「物質の循環」「自然との共生」をメインテーマに、ヴィンテージ家具の永続的使用を追求し続けています。末長くお使いいただけますよう自社プロスタッフが可能な限りのメンテナンスを施しました。ご検討、ご購入前に下記を一読していただけますようお願いします。

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