HIKE

モーエンセンによって1963年にデザインされたイージーチェア「Model 2207」。フレデリシア社CEOのグラーバセンとは旧知の仲であることはご存じだろうか。互いの志を理解する二人だからこそ、妥協なき素晴らしい家具が誕生した。簡潔な意匠の裏に潜むこだわりの数々をご覧いただきたい。

体を預けてみると、沈み込みすぎず、じっくりと身体にフィットしていく座り心地。背や座面の傾斜は控えめのため、腰掛けている人物が美しく写るシートポジション。その一方で幅、奥行きにもゆとりがあり、長時間座るなかで姿勢を動かすこともできる包容力も合わせ持つ。また、背にかけてゆるやかに描かれるカーブは腕を乗せた際に絶妙なサポートをしてくれる。モーエンセンは使い手に寄り添ったデザインをすることで知られているが、まさに彼の真骨頂が垣間見れるプロダクトだ。

レザー特有の滑る感覚はほとんどなく、表面を撫でるだけで革の厚みが手に伝わるほど、確かな強度をこのレザーは持っている。何十年も経過しているとは思えないしっとりとした肌触りを保ち、色艶の増した表情には風格すら漂う。牛の飼育から、なめしに至るまでこだわり抜いたフレデリシアの努力は、今こうして皆様の目によって証明された。

さらに中材にも注目してみたい。トップクオリティのフェザー、ダウン、ウレタンチップが絶妙なバランスでクッション内に配合。内部クッションは羽毛布団のように九つの部屋に縫い分けられている。このひと手間で中身が片寄らないようになり、いつも変わらない快適性が確保される。時々レザーカバーから取り出し天日干ししていただければ、ふっくらと弾力が再生し、末永くこの座り心地を保つことが出来るだろう。

ご自宅でご使用いただくならば、リビングはもちろん、書斎などのよりパーソナルなスペースにレイアウトし、ゆったりと読書や音楽、映画鑑賞を楽しむのもお勧め。心地良さのあまり眠りに落ちてしまうこともあるかもしれないが、それもまた至福の時間だろう。

使用感があるヴィンテージコンディションとなりますが、メンテナンスではクリーニング後にレザークリームでトリートメントを済ませています。ご心配な方は現物確認後にお申し込みください。チーク材の脚もご覧の通り、経年変化により深みが増しています。クッション中材の補充、レザー張替なども行いますから長期にわたりご安心してご使用していただけます。

在庫は2脚（1脚￥450,000＋tax）ございます。

追記：1脚販売済み。在庫は1脚となります。

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コメント : 萱野

2000年のオープン以来、「物質の循環」「自然との共生」をメインテーマに、ヴィンテージ家具の永続的使用を追求し続けています。末長くお使いいただけますよう自社プロスタッフが可能な限りのメンテナンスを施しました。ご検討、ご購入前に下記を一読していただけますようお願いします。

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