VINTAGESelect Mid Century Modern Furniture

デンマークの家具メーカーOmann Jun社製のキャビネット。同社は1933年に初代Andreas Omannが創業後、家族3代に渡り現代まで続く名ファクトリーである。本作のように木目を活かした潔くも美しい家具を多く製作してきており、Andreasの息子であるGunni Omann、Bjarne Omannがアメリカやヨーロッパ諸国へ販路を広げ、北欧家具隆盛の一角を担う。同社のアーカイブをご覧いただければクオリティの素晴らしさを感じ取れるだろう。

木材はワシントン条約で絶滅危惧種に指定されたローズウッドを使用。ローズウッドは豊かな自然をその表情から物語り、持手などの有機的な造形は60年代の手仕事を感じとることが出来る。そして、それらを上手に纏め上げたデザイナーの意図にも想いを巡らせながら、このキャビネットの魅力を確かめていただきたい。

扉の木目はブックマッチ(本を開いた状態)。不規則な木目を左右対称に配することで素材の持つ優美さが伝わってくる。美しくシェイプされた持手は硬質な輝きを放ち、このキャビネットの顔に。また、本体四方枠は斜めにカットされシャープな陰影が表現され、全面意匠に対するこだわりの強さが伺える。

扉を開くと向かって最左にはそのまま外に持ち出せる6杯のトレイが備わり、お好みのレイアウトに調整できる。隣には可動棚板が1枚セットされたオープン棚。右側は扉2枚分の幅のオープンスペースに可動棚が2枚セット。本体下部には横長の大きな引出が2杯。バリエーションのある収納構成は整理し易く、機能性に優れる。ダイニングなら食器、カトラリー、クロスなどを、リビングなら書籍や日用品をたっぷり収めおくといい。

量感のある本体に対し、脚は先細りのテーパーレッグで床との接地面は点のごとく。大柄な家具は怠慢な意匠になりがちだけれど、それを打ち消すような繊細な意匠を部分的に用いることで、見事なスタイルを完成させている。


コメント : 谷山


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- - - - - / Omann Jun / Denmark / 1960's / Rosewood 
580,000円(税込638,000円)