HIKE

Henning Kjaernulf (ヘニング・ケアヌルフ)によるダイニングテーブル。一見するとスタンダードなテーブルのようだが、他のテーブルにはない特徴にお気づきだろうか。メイン天板が蓋状になり下に重なるエクステンション天板を覆っているため、通常2枚重なって見える天板がスッキリ1枚に見えるよう工夫されている。従ってメイン天板小口は大きくなり量感のある佇まいも同時に得られる秀逸なデザインと言える。

基本サイズは4名で使用するのにちょうどいい大きさで、適度なパーソナルスペースを確保しながらお食事を楽しめる。エクステンション天板は500mmずつ拡張でき、最大幅2400mmとなり最大8名で利用可能。簡単なアクションで拡張出来る為、女性の方でも楽に出し入れできる点も嬉しいところ。

もう1点特徴的なところを挙げるならば、脚の意匠。しっかりと角がある造形は、メリハリのある陰影が現れテーブルに洗練された印象をもたらす。脚が斜めにセットされているのも影を上手に利用して立体感を表現する為だろう。それに伴い、天板小口や幕板も僅かに斜めにすることでそれぞれのパーツを同調させているのがよく分かる。こうしたディテールから慎重に検証を重ねて意匠を構築していったのだろう。

コメント : 谷山

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