HIKE

カイ・クリスチャンセンによるダイニングテーブル。デンマーク王立芸術アカデミーにてデンマーク家具デザインの父コーア・クリントの元でデザインを学び、卒業後は自身のスタジオを構える。独特な衣装美を確立しつつ、機能的なデザインが彼の特徴。

全体に使用されるローズウッド材は現代ではワシントン条約により輸出入を制限されている希少種。燃えるように力強くありながら落ち着き払った佇まいが魅力的で、上品なダイニングシーンを表現できる。テーブルに置かれた食器やカトラリーはシルエットがハッキリと映え、盛り付けられたお料理もいっそう美味しく魅せてくれることだろう。

このテーブルの最も特徴的なところは天板の裏にある。テーブルには必ずと言っていいほど幕板という構造体が備わっており、天板の反りを抑えたり、脚を固定する役割があるが、こちらのテーブルは天板自体に厚みを出すことで幕板を不要としている。実際には幕板がないわけではなく、上手に天板裏を処理することで、あたかも分厚い天板であるかのようにみせている秀逸なデザイン。

ラウンドテーブルの良いところは角がないためダイニングの導線確保が容易で、みんなが中心に向かって腰掛けるため自然と会話も弾むこと。また、室内に四角い家具が大半を占める中で丸い天板がコーディネートの良いアクセントとなることも特徴だろう。拡張式のためのスペア天板は2枚。(1枚はマホガニー材)本体と同じ幕板がセットされ拡張後の一体感が素晴らしい。最大8名での使用が可能なので、家族や友人を招いてのホームパーティもゆとりをもって楽しめそう。贅沢にローズ無垢材が使用された脚は工具なしで付け外しが可能なねじ込み式で、模様替えや引越のとき、もしくは定期的な増し締めも素手で簡単に行えるのはとても機能的。

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コメント： 谷山

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