HIKE

VINTAGESelect Mid Century Modern Furniture

ニールス・O・モラーによるダイニングチェア「Model 83」。職人でもあるモラーは1944年に自身の家具工房J.L.Mollerを設立し、その2年後にはチェア製作をスタート。脚に構造的な補強の役割を果たす貫を設けずに要素を抑えたデザインを得意とする。要素を抑えられたチェアの数々はいずれもモダンで世界的な評価が高い。本作は1976年にデザインされた比較的後期のチェアのため、培われてきた技術と洗練されたデザインが凝縮された1脚と言える。

素材に強いこだわりを持つJ.L.Mollerは創業当初からチーク材の中でも良質な「本チーク」と呼ばれるビルマ(ミャンマー)チーク材を使用している。きめ細やかな木目が美しく上品で、経年変化によって深みの増した色合いには風格が漂う。縦方向に設けられた背もたれは体が触れる部分はフラットに加工され、絶妙なフィット感をもたらす。一方、椅子の後ろ姿が美しくなるよう、背面は流麗な曲面を描き、スラリと研ぎ澄まされた足元へと繋がる。

腰を降ろしてみるとファブリックシートが優しくお尻を受け止めてくれる。内部はウレタンフォームとウェービングバンドによる2つのクッション材を使用。これは言わばソファと同じような構造であり、長く腰掛けていてもお尻が痛くなることはないだろう。幅、奥行にゆとりがあるのも座面構造をうまく活かしている。

冒頭に記したように部材(貫)を少なくするという事はそれだけ技術力を求められるということだが、およそ50年の時を経て今、私たちの前に立派に存在する事こそがその証明と言えるだろう。数ある椅子の中でも座り心地と意匠のバランスに特に優れた椅子としてお勧めしたい。


張地、ウレタンフォームは国内にて新たに交換を済ませています。張地は1819年にスイスで設立されChristian Fischbacher社の生地をセレクト。主な素材にウールを使用しており、滑らかな質感が心地良い。調質効果の得られる素材のため、オールシーズン快適にご使用いただけます。

1脚¥150,000+tax。4脚セット販売となります。


コメント:萱野



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Dining Chair
24D05-0011
W500 D500 H790 SH450 配送料金Bランク×2
Niels O Moller / J.L. Moller / Denmark / 1976 / Teak wood
下記は4脚セット価格
600,000円(税込660,000円)