HIKE

Haslev社によるネストテーブル。デンマークの陶磁器メーカー ロイヤルコペンハーゲンのタイルを天板に用いたテーブルを製作したことでも知られ、同社のトップデザイナーセヴェリン ハンセンがデザインを手掛けている。

本作の印象を決定づけているのは天板と脚を斜めに繋ぐことで小口をみせない美しい接合部分だろう。ディテールや素材の魅力を引き出す為、貫など構造的な要素はなくし彫刻的な美しさへと研ぎ澄まされている。また、北欧家具によく見受けられる丸みが一切採用されておらず、脚は先端が先細りになるテーパーレッグにより全体意匠をシャープに。この構成を一目見ればセヴェリン・ハンセンのデザインだとすぐに分かるほど特徴だ。

木材は現在では希少なローズウッド材を使用。艶やかで色気があり、その一方で燃え上がるような躍動感も合わせ持っている。楽器やビリヤードのキューなど趣向品に用いられることからも当時から人々を魅了した木材だったのだろう。天板木目は左右対称になるよう配置することで天然木の魅力がいっそう豊かに伝わってくる工夫は抜け目ない。

ソファの前や横などリビングスペースはもちろん、別々の部屋で分けて使用してもいい。もしくは壁際にレイアウトして花器や、アートピースを飾ったりとライフスタイルに柔軟に順応してくれる。自由な発想でどうぞ。コンパクトながら洗練された佇まいが空間にピリッとスパイスを加えたようにスタイリングを引き締めてくれるだろう。

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コメント：中島

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