ノルウェー人デザイナーHenry Walter Klein(ヘンリー・ウォルター・クレイン)によるチーク製のサイドボード。デンマークを代表するFinn Juhl(フィン・ユール)の下で学んだ後、自国ノルウェーで独立。Bramin(ブラーミン)社との協業で知られ、数多くの名作を同社と共に生み出した。1960年代に製作された本作もまたBramin社によるもの。機能性と造形美を巧みに融合させたサイドボードには、デザイナーの確かなバランス感覚と家具への深い愛情が感じられる。
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ノルウェー人デザイナーHenry Walter Klein(ヘンリー・ウォルター・クレイン)によるチーク製のサイドボード。デンマークを代表するFinn Juhl(フィン・ユール)の下で学んだ後、自国ノルウェーで独立。Bramin(ブラーミン)社との協業で知られ、数多くの名作を同社と共に生み出した。1960年代に製作された本作もまたBramin社によるもの。機能性と造形美を巧みに融合させたサイドボードには、デザイナーの確かなバランス感覚と家具への深い愛情が感じられる。
中央に4杯の引出しと両側に可動棚付きの引戸を備え、大小さまざまな物を収納できる実用性の高い構成。素材には油分を多く含むチーク材を用い、経年によって深みを増した色艶はヴィンテージならではの魅力を放つ。特筆すべきは両サイドの引戸で、板目と柾目の突き板を交互に配したグラフィカルな意匠。木目を自然に活かすことが多い北欧家具の中でも、ひときわ個性を際立たせている。中央の引出しには陰影が美しい取手を採用し、控えめながら効果的なアクセントに。そしてそれらを受け止める脚部は自然物のような曲面で削り出されており、全体を柔らかくまとめ上げている。
その収納力で部屋が片付くだけでなく、オブジェや花器を飾る楽しさを与えてくれるのもサイドボードの魅力のひとつ。引き戸から脚部まで個性的な意匠を備えながら、周囲の空間にスッと馴染み、その場を引き立ててくれる一台だ。
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コメント: 田中
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