Hugo Svensson(ヒューゴ・スヴェンソン)によるパイン材のベンチ。デザイナーであるHugo Svenssonについての詳細な情報はほとんど残されていないが、本品はスウェーデンの家具メーカー、Bjärnums Möbelfabriker(ビャーナムス・モーベルファブリケル)で製作されたもの。同社はスウェーデン南部、スコーネ地方の町ビャーナムに拠点を置いていた。ビャーナムは1890年の鉄道開通をきっかけに家具産業が発展した町で、最盛期には30以上の家具工場が稼働していたとされる。木組みや木栓を用いた接合など、木工職人の技術が受け継がれ、家具産業の一大拠点として知られていた。
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Hugo Svensson(ヒューゴ・スヴェンソン)によるパイン材のベンチ。デザイナーであるHugo Svenssonについての詳細な情報はほとんど残されていないが、本品はスウェーデンの家具メーカー、Bjärnums Möbelfabriker(ビャーナムス・モーベルファブリケル)で製作されたもの。同社はスウェーデン南部、スコーネ地方の町ビャーナムに拠点を置いていた。ビャーナムは1890年の鉄道開通をきっかけに家具産業が発展した町で、最盛期には30以上の家具工場が稼働していたとされる。木組みや木栓を用いた接合など、木工職人の技術が受け継がれ、家具産業の一大拠点として知られていた。
天板は9枚の板を並べたスラット構造。板と板の合わせ目には一本ずつ溝が設けられ、細い陰影のラインが連続することで、シンプルな天板にリズムを生み出している。各スラットはネジで固定され、ネジ頭には丸い木栓が施されている。木栓とパイン材の木目や色味にはわずかな違いがあり、天板に規則正しく並ぶ小さな円が印象的なアクセントに。単純な板張りではなく、こうした細部に手仕事の跡が感じられる。
脚部も木組みによって接合され、脚の側面には組姿が表れている。木と木を組み合わせて固定する構造には、日本の指物家具にも通じる考え方が見られ、木材そのものの性質を活かして強度を生み出す工夫が随所に施されている。4本の脚は十字に組まれた貫によって連結され、細身のすっきりとしたプロポーションでありながら、安定感のある構造に仕上げられている。
パイン材は長い年月を経て深みのある飴色へと変化し、艶を帯びた表情にはヴィンテージならではの趣がある。木材そのものの質感と、随所に見られる木工のディテールが魅力的な一台。ベンチとしてはもちろん、ローテーブルやディスプレイ台など、用途を限定せず取り入れられる。
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コメント: 谷山
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