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生涯で500脚以上の椅子をデザインしたと言われるハンス・ウェグナー。実際にヴィンテージとして私たちの手元に届く彼の作品の多くは椅子やソファが占めている。しかし、椅子に比べれば圧倒的にヴァリエーションは少ないがキャビネットのデザインも手掛けており、その製作を担っていたのが今は亡きデンマークのファクトリーRY Mobler社。背面にはファクトリーの刻印と共に「10 AUG 1965」と製造日が刻まれており、半世紀前の品であることが分かる。当時は上下ユニットそれぞれ幾つかのヴァリエーションから選べるシステムユニットシリーズとして販売され、各家庭に適した用途のキャビネットとして納められていたのでしょう。

それではまずは上段から。直線的でチーク材の木目を活かした両開き扉に指輪のような真鍮ツマミが1つセットされるミニマムな意匠。ツマミに指を掛けて軽く左に軽く動かせば解除し、扉を閉めれば自動的にロックする仕様は大変使い勝手がよろしい。内部は全て可動棚となり細かいピッチで柔軟な高さ調整を可能。棚板は厚みがあり大きなお皿もしっかり受け止めてくれそう。下段も同様の仕様だが、上段よりも奥行きがありますから、収納グッズなどを活用して沢山の生活雑貨をたっぷり収納するといい。

側板のオーク材はそのまま下に伸びて脚となっている。扉と素材を切り替えたことでチーク扉が際立って感じられる。脚元にオープンスペースを確保する事で開放感を演出しつつ、本体に近づいた際に足先が当たりにくくなるよう細やかな配慮が嬉しいところ。リビングシーンでは書籍や日用品を、ダイニングシーンでは食器や調理器具の収納に最適。 扉があることで誇りをシャットアウトするだけでなく、生活感をそっとチーク扉が包み隠してくれる。潔い平面構成がもたらす美しい木目はお部屋に天然木の風合いをたっぷり届けてくれることでしょう。扉の内側には安全性、耐久性、材料や製造方法に至るまで全ての項目が 最高基準のファクトリーにのみ与えられる印 "Danish Control" の刻印が残る。

上下分割された構造だから搬入し易く、設置後の模様替えも問題ない。元々は上台を下台に載せるだけの簡単設置なのですが、転倒防止用に背面に取り付けられる連結金具をお付けします。

下台のツマミは金具内部バネが不調ですが、開閉に問題はありません。ご不安な場合には必ず現物ご確認をお願いいたします。ご希望に応じてマグネットキャッチの取付も承ります。


コメント:中島


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Hans J Wegner / RY mobler / Denmark / 1950's / Teak & Oak wood
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