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JOURNAL / STUDY / HOW TO COORDINATE



今回のジャーナルではお問い合わせの多いスタイリングのポイントをご紹介したいと思います。家具は長い時間をかけて選び、そして長く使っていくもの。だからこそよい選択をしていただき「この家具を選んでよかったぁ」と思ってもらえることが僕たちにとっても喜びとなります。家具選びにお役立てください。



[ Case 1 ]
ゆとりある壁面には存在感のあるブックケースを据えてあげると、空間に落ち着きがうまれる。スタイリングの中心的な存在になる為、意匠に気の配られた品を選ぶといい。特にこちらは木目の美しいローズウッドが魅力なので本でいっぱいにせず、余白から覗く木目も楽しみたいところ。

深い色味のローズウッドはしっとりと僅かな光沢感があり、独特な存在感を放つ。だから、木材の家具を合わせるなら同じローズウッドがベスト。ここではソファテーブルにローズウッドをセレクトしている。

また、硬質な印象もあるため異素材ともよく合う。写真のようにブラックのフロアランプにファブリックで包まれたソファなどと組み合わせると、モダンさがグッと高まり現代的なコーディネートに感じられるだろう。

コーディネートに使用した家具
Bookcase
Easy Chair
Side Table



[ Case 2 ]
チーク材のデスクを中心に据えたワークシーン。赤みのある色合いは北欧ヴィンテージらしい温かみをもたらす。寛ぎが大切なダイニングやリビングであればそれもいいだろう。しかし、集中力を高めたいワークスペースにおいてはもう少し緊張感が欲しいところ。

そこで、ブラックレザーのセブンチェアで引き締めることに。ダイニングテーブルならば4〜6脚のチェアが並びますが、デスクは1脚勝負。その点、セブンチェアならプライウッドによる特徴的なシートが目を楽しませてくれるだろう。

デスクランプについても同様の考えからイタリアFLOS社のKelvin。同社ではユニークなラインナップが多い中で、こちらは光沢を抑えられているところがチークとの馴染みもいい。デスクサイズはスペースいっぱいにせず、余白を設けてあげることで個々の美しさが引き出される。

コーディネートに使用した家具
Desk



[ Case 3 ]
シンプルなリビングシーン。都市部の住宅では家族が集まるリビングでも限られたスペースとなる場合があるだろう。そんな場合にはソファにはソファテーブルという既成概念を振り払い、コンパクトなサイドテーブルをお勧めしたい。

リビングでよくお食事を召し上がるという方は別として、リビングでは飲み物を飲むくらいという方も多いのではないだろうか。サイドテーブルなら普段は文字通りソファの横に、そして必要に応じて手元に引き寄せて使える。

すると、リビングの前が広々使えるのでラグの上で手足を伸ばしてゴロっとリラックスするもよし、起床してストレッチするもよし、と暮らしの幅が広がってきそう。家具を選ぶときは見立ての選り好みも大切だが、自分の生活をしっかり見つめることがいいセレクトのコツ。

コーディネートに使用した家具
Sofa
Side Table



[ Case 4 ]
チークとオークが組み合わさったダイニングシーン。このスタイリングの最も特徴的なところは主たる家具が全てハンス・ウェグナーで統一されていること。デザインされたメーカーや時期は異なるものの完成度の高いコーディネートが構成できた。

量感のある素材使いや、巧みなクラフトワーク、美しい木目使いなど、デザイナーの思想に一本の筋が通されていることがよく分かるだろう。勿論ここに違う椅子を合わせてもいいのだが、それぞれの家具の特徴を自分なりに捉えて、合わせる家具を検討するとより納得感のある組み合わせになりそう。

ランプはルイスポールセンのラジオハウスペンダントランプ。北欧を代表するスタイリングには同時期に製造されたランプが良く似合う。テーブルにはゴールドのキャンドルホルダーと繊細なティーセットを。甘くなりすぎないよう小物で引き締めるのも大切。

コーディネートに使用した家具
Table
Cabinet
Pendant Lamp
Tea Set
Candle Holder


記者:中島


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STUDY

JOURNAL ON 19TH SEPTEMBER 2020

HOW TO COODINATE