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ハンス・ウェグナーによるソファGE370。ファクトリーはウェグナーと共に1950年代初頭から数々の名作を世に生み出し続け、今なお現存するデンマークの老舗家具メーカーGETAMA社。 比較的細身でスッキリとしたフレームデザインが多い北欧家具のソファの中で一際ダイナミックに木材の存在や温もりを堪能できる骨太構造が印象的。名作GE290にも共通する左右の座枠が後脚に延伸する構造やシンプルな背面意匠によりどの角度から見ても美しい佇まいだ。

GE370は現在でも製作が続けられるウェグナーを代表するソファの1つだが、経年変化によって深みを増したオーク材の表情は、ヴィンテージならでは。見るからに座り心地の良さそうなシートに腰掛けてみると、低重心で座と背の角度が深くゆったりとしたシートポジション。アイコンでもある幅広いアームに腕を乗せれば、木肌がじんわりと伝わってきて何とも心地が良い。また、読みかけの本やコーヒを置くのにも最適なスペースで、フロントスペースを広く使いたい方には最適だ。

そして、このソファーの特筆すべきところはライフスタイルの変化に合わせて使用可能なところ。こちらのソファであればセンターの1人掛けを取り外すことで、1人掛けのイージーチェアと2人掛けソファに早変わりする。もしくは片アームのイージーチェアを2台として3台バラバラに使用しても良いだろう。芸術品ではなく、あくまで日用工芸品として長く愛用できる商品の開発に挑んだウェグナーの思想が反映された一品だ。

クッション張地、ウレタンフォームは国内にて新規に交換済み。張地はスペインのファブリックメーカーLes Creations de la Maisonのコットン生地(￥15,900/1m)をセレクト。同社は上質なリネンやコットン、環境に配慮したリサイクル糸を得意としている。今回の生地はコットンを主材料とし、シェニール織で仕上げることで丈夫でサラッとした質感が生まれ、オールシーズン快適に使用できるだろう。

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コメント：萱野

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