VINTAGESelect Mid Century Modern Furniture

ハンス・ウェグナーがこの椅子を手掛けたのは今から80年以上も前の話。デンマークを代表するデザイナーとして数々の作品が語り継がれているが、その起源はチャイニーズチェア(1944年)やザ・チェア(1949年)とされる場合が多い。しかし、本作はウェグナーがアルネ・ヤコブセンとエリック・ムラ―の共同事務所に籍を置いていたとき、オーフス市庁舎の家具デザインを任され1942年に誕生した。当時27歳、大きな転機であったことだろう。現役で使用されている議会室には円形にズラリと本作が並び、その様子は圧巻である。製品化もされたようだが、ウェグナー初期の作品となり、その数は少なく希少。

派手さはないが細身のフレーミングに加え、各部材が滑らかに接続される流麗なラインが美しい。経年により黄金色に変化したオーク材により味わい深く上質な佇まいに感じる。脚部の貫が的確に配されており、堅牢性も申し分ない。ブラックのレザーシートは少し緊張感を漂わせ、ちょっと背筋が正されるよう。だが、腰を降ろしてみると、ゆったりとしたシートと背もたれが優しく体を受け止めてくれる。深く腰掛けても、浅く腰掛けても、ふくよかなシートが柔軟に対応してくれ、姿勢が崩れすぎることなく長く腰掛けていられる。この椅子のジャンルがカンファレンスチェア(会議椅子)であることを考えれば、オフィスチェアとイージーチェアの中間のような位置づけ、と言えるだろう。


レザーはハイクオリジナルのアニリンレザーに張替え済。その際に中材の交換も済ませているので、座り心地は前途の通り良好。レザーの風合いが増していくにつれて、オーク材のフレームとの親和性が高まり、更なる魅力を生み出してくれるでしょう。

下記「カートに入れる」ボタンよりお申込み下さい。お振込・カード分割でのお支払いをご希望の場合はお問合せフォームよりご連絡お願いいたします。別途ご案内のメールをお送りいたします。


コメント:萱野



2000年のオープン以来、「物質の循環」「自然との共生」をメインテーマに、ヴィンテージ家具の永続的使用を追求し続けています。末長くお使いいただけますよう自社プロスタッフが可能な限りのメンテナンスを施しました。ご検討、ご購入前に下記を一読していただけますようお願いします。

ハイク品質と特性  生地張替  サポート  木材種類  コーディネートサービス  無断転載について

Arm Chair
231028
W600 D610 H830 SH410
Hans J Wegner / Plan mobelr / Denmark / 1942 / Oak wood
450,000円(税込495,000円)