HIKE

ハンス・ウェグナーが、デンマークを代表する家具メーカー、カール・ハンセン＆サンのために手掛けたダイニングチェア CH30。

背板と後脚のジョイント部分が十字となる構成は、意匠として構造を見せる「見せるジョイント」であり、同社で1年早く製作されたCH23にも共通する特徴である。接合部を隠すことが主流であったミッドセンチュリー期の家具作りにおいて、それを構造美として表現した点は、ウェグナーの非凡な発想力と美意識が伺えるところ。そしてこの手法は、その後のウェグナー作品にも多く取り入れられていくことになる。

実際に腰を降ろしてみると、カーブを描いた背板は身体のラインに自然と沿い、座面は両端がわずかに反り上がることで、体のホールド感を高めている。これなら長時間の食事や作業でも快適に過ごすことができそうだ。一見スタンダードなチェアに見えるデザインだが、緩やかな弧を描くチーク材の背もたれ、滑らかにシェイプされたオーク材の脚部と貫、それら洗練されたディティールが意味を持って構成されていることを体感できる。座り心地の良さは料理に箸を進ませ、会話にも自然と花を咲かせるもの。家の中心には家族が集まるダイニングがあり、そこで過ごす心地良い時間を大切にしていたウェグナーの想いが使い込むほどに伝わる1脚だ。

ファブリック、ウレタンフォームは新しく交換済み。
価格は1脚 ￥190,000＋tax、4脚セットでの販売となります。

「カートに入れる」ボタンよりお申込み下さい。4脚セットのお申込みが承れます。2脚、6脚をご購入の場合や、お振込・カード分割でのお支払いをご希望の場合はお問合せフォームよりご連絡お願いいたします。別途ご案内のメールをお送りいたします。

コメント： 田中

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